「『アコム』のCMでちょっとずつ世間の皆様に私のことを知ってもらい、ときどきドラマのお仕事が入るようになったころ、『コスメの魔法』の出演が決まりました。台本をもらってページをめくったら、自分の名前が大きく書いてあったのを見て感動しましたが、“やっていけるのか”という不安な気持ちも混在しました」
こう振り返るのは、小野真弓さん(45)。ドラマデビューは1999年、『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)だったという。
「喫茶店のウエイトレス役で、藤田まことさん演じる刑事にコーヒーをお出ししたときに、男の写真を見せられて『見たことありません』と答えるだけ。それなのに緊張で、コーヒーがこぼれるくらい震えてしまいました(笑)」
『コスメの魔法』のときも、まだ手探り状態だったという。
「撮影現場で交わされる専門用語も理解できないまま。主役の萬田(久子)さんはすごくお美しくて、いい匂いがする大スター。ガチガチに緊張してお会いしたのですが、話してみると関西弁で親しみやすく、『お昼のドラマ、大変よねー。でもまあ頑張ろうね』と自然体で接する素敵なお姉さん。一撃でファンになりました。萬田さんをマネたくて、同じボールペンを買ったりしていました。萬田さんが演じる礼子さんに憧れる、ドジだけど一生懸命な新人役だったので、素のまま演じることができました」
昼の帯ドラマの現場は、独特な雰囲気があったという。
「全40話分の分厚い台本をドサッと渡されて、セリフを覚えるのに必死でした。次々に撮影しないと間に合わないので、1回セットを組むと、ずいぶん先の、同じセットのシーンを一気に撮るのです。事前に台本をしっかり読み込んでおかないと、何のシーンなのか理解できなくなるんですね」
現場では、付箋だらけになった台本を手放さなかった。
「帰宅が深夜になるときはスタジオの仮眠室に泊まらせてもらって台本を覚える時間を確保。お化けが出ると有名だったのですが、それどころじゃありませんでした」
必死すぎる姿を見て、共演者も心配したのだろう。
「大鶴義丹さんは、明るく『そんなに不安がらなくても、ちゃんとできているから大丈夫だよ』と、リラックスさせてくれました。義丹さんの言動に何度救われたか。義丹さんと撮影が一緒になる日は、コミカルなお芝居を拝見するのも楽しみにしていました。同ドラマは、みんなが一丸になって作り上げる達成感を得られた、私の原点となった作品です」
『コスメの魔法』(TBS系、2004年)
卓越したコスメ知識とメークテクニックを持つカリスマ美容部員の高樹礼子(萬田久子)が、新人美容部員の水野まゆみ(小野真弓)とともに、多くの女性たちの美にまつわる悩みを解決。決めセリフは「キレイを怠けるのは犯罪です!」
【PROFILE】
おの・まゆみ
1981年生まれ、千葉県出身。2002年から出演したアコムのCMで全国的な人気に。以後、数多くのドラマ・映画で活躍する。
画像ページ >【写真あり】68歳になった今でも美のカリスマとして活躍する、小野真弓さんの憧れ女優は?(他1枚)
