「反省点というのは特にございません」
特別国会閉会を受けて行われた7月27日の記者会見で、今国会の反省点を問われ、こう言い切った高市早苗首相(65)。強気な姿勢を見せる一方で、足元は大きく揺らぎ始めている。
毎日新聞が7月18、19日に実施した世論調査で、高市内閣の支持率が前月比10ポイント減の41%となり、不支持率の44%が初めて支持率を上回ったと報じ、各社の世論調査でも軒並み下落傾向となっている。
「翌20日、高市氏が突然Xに投稿したのが“寝てないアピール”でした。投稿によると、《分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け》《数千通も溜まってしまったメール》を処理するなど、連日長時間にわたる業務に追われているといい、《総理就任以来、0時間~3時間睡眠が常態化》と明かしたのです。
さらに、投稿は祝日の海の日だったため《今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた》と投稿し、溜まっていたアイロンがけや裁縫などの家事をこなしたことも報告。しかし、”不眠でがんばっている”とも受け取れるアピールに、”睡眠不足を美徳のように語るべきではない”、”危機管理や体調管理の面でも問題”といった批判が相次ぎました」(全国紙政治部記者)
この投稿は29日時点で3749万回以上閲覧されるなど国内で大きな反響を呼び、海外でも取り沙汰されることに。
政治的には比較的中道とされる英国の老舗紙『インデペンデント』は22日にオンライン上で、「日本の首相によるマーガレット・サッチャーを模倣しようとする最新の試みが、与野党双方の反発を招いた」というタイトルの記事を公開。※以下、訳はすべて編集部
高市氏がかねて英国初の女性首相で「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー元首相を長年敬愛してきたことを紹介した上で、《(サッチャー氏の)伝記には、首相在任中も首相官邸の職員のために食事を作り、夫のために朝食を用意し、アイロンがけをしていたと記されている。だから、問題のツイートはそれを念頭に置いて投稿されたものだと思う》という、SNSユーザーのコメントを紹介。
サッチャー氏が「一晩に約4時間しか眠らなかったことで知られる」ことにも触れ、高市氏の睡眠時間についての投稿は、「憧れの政治家になぞらえようとする試みなのかもしれない」と伝えた。
さらに同紙は、「この投稿は政治的立場の違いを超えて批判を招き、議員からは、一国の指導者が極度の睡眠不足を献身の象徴として示すべきかどうか疑問を呈した」と指摘。政治家や専門家の見解も紹介しながら、首相による睡眠不足のアピールが社会に与える問題点を報じた。
「実際、高市氏は以前からサッチャー氏を『憧れの政治家』と公言しています。女性保守政治家としてのリーダーシップを理想像として挙げることも多く、高市氏が当選2回の若手だった’97年には、来日した首相退任後のサッチャー氏と面会しています。それが高市氏の政治家の原点になったとも言われています。
昨年10月の自民党総裁就任時の記者会見では、サッチャー氏のトレードマークだったロイヤルブルーの装いに真珠のネックレスを合わせ、『働いて、働いて、働いて参ります』と宣言。リーダー像としてストイックに働くサッチャー氏を強く意識してきたことがうかがえます」(前出・全国紙政治部記者)
“鉄の女”への憧れから発したメッセージは、思わぬ形で国内外の注目を集めることとなったようだ。
画像ページ >【写真あり】会見中、頭にハエが止まっている高市首相(他1枚)
