7月27日夜の会見で、近く予定されている内閣改造と自民党役員人事について「現時点で私から申し上げることはない」と述べるにとどめた高市早苗首相(65)。
7月に入り、報道各社の世論調査で内閣支持率は軒並み急落し、過去最低を更新した。
閉会中審査としておこなわれた27日の衆議院予算委員会の集中審議において、中道改革連合の階猛幹事長から支持率低下の原因を問われた高市氏は「1つ1つの世論調査の結果について、下落している原因というものを私自身が分析することは困難でございます」「原因に関してはわかりません」などと答え、SNS上では批判も見られた。
政治部記者が言う。
「特別国会では、高市氏が日本維新の会との連立合意の約束を守るため、副首都関連法案をギリギリで成立させました。高市氏は、引き続き維新との連携を継続するつもりで、27日の会見でも『日本維新の会との信頼関係は揺るぎない』と強調していました。
支持率回復を狙う内閣改造では、すでに維新側に入閣を打診しているようで、当初は閣外協力だった維新も、念願である大阪都構想実現に向けて、総務大臣などのポストを要求するのではないかとみられています。
8月末か9月に予定されている内閣改造と党役員人事では、維新の入閣に加え、党幹事長を誰にするかが最大の焦点となっています」
現在の幹事長は、麻生太郎党副総裁の義弟でもある鈴木俊一衆院議員(73)。自民党内では、高市氏は鈴木幹事長を交代させるという見方も出ているという。
自民党関係者が言う。
「高市氏は、2025年10月の自民党総裁選で、麻生氏の支援のおかげで総裁になれた恩を感じているとはいえ、“麻生傀儡政権” から脱却したいと考えています。
党役員人事では、鈴木幹事長を交代させ、側近のひとりとなりつつある旧安倍派の萩生田光一幹事長代行(62)を幹事長に据えることを考えていると聞いています。
ただ、旧安倍派を中心とする派閥パーティー券の裏金問題で追及された “裏金議員” への国民の怒りはいまだに沈静していません。この問題で政策担当秘書が略式起訴となった萩生田氏が幹事長となれば、政権の支持率がさらに低下する可能性もあります。『萩生田幹事長だけはダメだ』という声が党内の一部から出ており、高市氏にとっても頭の痛い問題です」
維新は、2025年10月、高市内閣発足にあたって連立政権を組む際に、閣外協力という形を取ったが、維新の遠藤敬国対委員長(58)は首相補佐官に就任している。そのため、今度の内閣改造で維新の議員が入閣することは自然な流れとも言える。ただ、維新議員の入閣は新たな火種になる可能性が指摘されている。
前出の政治部記者が言う。
「維新は、県議や市議らが一般社団法人の理事に就任することで、国民保険料の支払いを免れるという、いわゆる“国保逃れ”問題で、2026年1月に党所属の県議や市議ら6人を除名処分にしました。
これまで維新は入閣していなかったため、この国保逃れ問題などを国会で大きく追及されることはありませんでした。しかし、誰かが大臣になれば、この問題を野党から徹底的に追及されるのは間違いなく、やはり高市政権の支持率に大きく影響すると見られます」
維新からの入閣候補には藤田文武共同代表(45)の名前が取りざたされているが、藤田氏の入閣には自民党内部から異論が出ているという。
「2025年10月、『しんぶん赤旗日曜版』が、藤田氏の公設第一秘書が代表を務める会社に約2000万円の公金を支出し、会社側からその秘書に年720万円の報酬を払っていた問題を報じました。藤田氏が大臣になれば、共産党はしつこく追及するでしょうし、自民党内でも入閣のネックとなっています」(前出の自民党関係者)
はたして、最大の焦点となっている党幹事長人事と維新の入閣はどうなりそうなのか。
全国紙政治部デスクはこう話す。
「鈴木幹事長は麻生派の次期会長と呼ばれ、麻生氏の名代です。麻生氏の影響力を少し弱めたい高市氏は仲のいい萩生田氏に交代させたいところですが、内閣支持率が落ち、政権基盤が少し揺らいでいますから、党内では鈴木続投説の方が強いですね。
次に維新ですが、1人入閣の方向で、最有力は馬場伸幸前代表(61)です。遠藤国対委員長は国会対策の要ですから、まず入閣はありません。藤田氏も共同代表を外すわけにはいかないとの声が多く、可能性は低い。
小林鷹之政調会長(51)と小泉進次郎防衛相(45)の処遇もポイントになりますが、小林氏を『重要閣僚で入閣させる』との声も聞かれます。一方で小泉氏は留任の可能性もあります。
また、2027年秋の自民党総裁選で高市氏の有力対抗馬と目されている林芳正総務相(65)ですが、本人は閣外に出たがっていますね。ただ、野に放つ危険のほうが大きいとして、閣内にあえて残す案も出ています」
新たな党役員人事と内閣改造で、高市政権は国民からの支持を取り戻すことができるだろうか。
画像ページ >【写真あり】高市早苗首相が“影響力を弱めたい”麻生太郎党副総裁(他1枚)
