8月25日に行われた自民党役員会に出席した左から、鈴木俊一幹事長、高市早苗首相、麻生太郎副総裁(写真:長谷川 新) 画像を見る

9月16日〜18日に想定されている内閣改造と自民党役員人事において、最大の焦点となっていた党幹事長人事について、共同通信は9月2日《自民・鈴木幹事長の再任論強まる》と報じ、鈴木俊一幹事長(73)が続投する可能性が強まったことなどを伝えた。

 

翌3日には読売新聞が《鈴木俊一自民幹事長続投へ、麻生太郎副総裁も留任》、日経新聞も《自民党・鈴木俊一幹事長の再任調整》などと、高市早苗首相(65)が鈴木幹事長を続投させる意向を固めたと報じた。

 

自民党ベテラン秘書は先週の段階で、こう話していた。

 

「高市氏は麻生太郎副総裁の推薦もあって、麻生氏の義弟である鈴木氏を幹事長に起用しました。あまり折り合いがよくないようですが、選挙で勝った幹事長を交代させることは基本的にはやりづらい話ですから、高市氏にとっても悩ましい人事となります」

 

高市氏が鈴木幹事長の続投を決めた背景について、政治部デスクが言う。

 

「当初、高市氏は側近の萩生田光一幹事長代行を抜擢する案を真剣に考えていました。しかし、高市氏がこだわった消費税減税を押し通すなかで、党内に一定の反発が起こりダメージを受けたことや、福岡県議会の金銭授受疑惑の騒動で『政治とカネ』に厳しい視線が注がれるようになってしまいました。それにより、派閥パーティー券をめぐる裏金事件ですねに傷のある萩生田氏を高市氏は使いづらくなってしまったのです。

 

首相が8月25日に首相官邸で麻生氏と2人きりで約50分間、昼食を取りながら会談した時点で、鈴木氏の幹事長続投が濃厚になったとの声が多いですね。鈴木氏は麻生派の次期会長となる人物でもありますから、首相も鈴木氏続投を望む麻生氏の声をのまざるをえなかったということでしょう。さらに、来年の総裁選を睨んだ人事とも言えますね」

 

2025年10月の自民党総裁選では麻生氏の支援もあって、総裁に選出された高市氏。麻生氏はいわば“恩人”にあたる。2027年秋には自民党総裁選を控えており、仮に高市氏が長期政権を目指すなら、次の総裁選に勝利しなければならない。

 

ただ、2026年2月の衆院選の前後から、高市氏には党内から健康不安説も流れていたこともあり、長期政権構想には疑問符もついていた。

 

「当時、党の総裁室から漏れてきた話によれば、持病の関節リウマチの痛みが酷いようで、高市氏本人はかなり我慢しているとのことでした。そうした姿は表には出しませんが『かなり辛そう』だと。こうした健康不安説から、高市氏は2027年秋の総裁選には出馬せず、そこまで全力で走り抜ける覚悟ではないか、という見方も党内からは出ていました。鈴木氏の続投を決めたということであれば、2027年の総裁選で再選を目指すという意味でしょうね。引き続き麻生氏の後ろ盾が必要になるという判断ではないでしょうか。長期政権を念頭に置いた人事だと思います」(前出のベテラン秘書)

 

内閣改造・党役員人事の前には、沖縄県知事選(9月13日投開票)がある。高市氏は8月25日の党役員会で沖縄県知事選について「政権基盤を占う」選挙と位置付けていた。自民党や日本維新の会の与党と国民民主党、参政党、日本保守党、公明党沖縄県本部が推薦する新人の前那覇市副市長・古謝玄太氏が、現職の玉城デニー氏に仮に敗れるようなことがあれば、高市氏の求心力低下につながりかねない。

 

高市氏が長期政権を目指すためには、党人事を盤石にする前に、まずは10日後に迫る沖縄県知事選の勝利が必要になってくるのかもしれない。

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出典元:

WEB女性自身

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