9月18日に91歳で亡くなった脚本家・倉本聰さんのお別れの会が11月3日に北海道富良野市の富良野演劇工場で営まれた。会場には、中嶋朋子(55)、竹下景子(73)、岩城滉一(75)ら、ドラマ『北の国から』(フジテレビ系)の出演者が顔をそろえ、“恩師”との別れを惜しんだ。
手掛けた作品の数々が多くのファンに愛された倉本さんだが、同時に皇室の方々も魅了していたようだ。倉本さんの著書・『テレビの国から』(産経新聞出版)では、上皇ご夫妻との意外な交流が綴られている。かつて、富良野にある倉本さんの自宅を上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)が訪問されたことがあったという。ある日突然、宮内庁から打診の電話があったそうだ。
《うちには立派な部屋もないですし、護衛するSPの方が控える場所もないので、最初は丁寧にお断りしたのですが、「お友達を呼ぶつもりで」と言われました》(『テレビの国から』より)
「ご一家のなかでは、清子さんが特に『北の国から』シリーズの大ファンだったといいます。それもあって、国民的ドラマの舞台となった富良野の暮らしに、美智子さまも関心をもたれたのでしょう」(皇室担当記者)
結果、両陛下が倉本さんの自宅にいらっしゃることになった。当日、倉本さんはお2人のある仕草が印象に残ったと振り返っている。
《陛下は玄関で脱がれた靴を、ご自身で膝をついて向きをきちんと変えられました。お帰りの際も、スリッパから靴に履き替えた後でスリッパの向きをきちんと直してらっしゃいました。失礼な言い方ですが、お作法の家元のような方で、恐れ入ったというのが正直な感想です》(『テレビの国から』より)
いっぽうで、お2人との歓談の席では、倉本さんが反省した点も――。
《狭い部屋で両陛下と斜め向かいになっていろいろとお話をさせていただきましたが、僕はつい足を組んだり、股が開いてしまったり。陛下と違ってお作法ができてないのです。すると、向こうにいる妻から、足を降ろせ、閉じろとジェスチャーで、すぐにチェックが入りました》(『テレビの国から』より)
日ごろは撮影現場で、セリフや仕草に関して出演者に事細かなオーダーをしていた倉本さんだったが、このときばかりは“NG”の連発だったようだ。
「上皇ご夫妻は、文化人や研究者の方を御所に招かれて数々の交流をもたれてきました。富良野の倉本さん宅を訪れられた後、倉本さんを御所に招待されたといいます」(前出・皇室担当記者)
皇室の方々も魅了した倉本作品。その輝きは、これからも色あせることはない――。
画像ページ >【写真あり】'17年3月、大物俳優が顔をそろえた『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)制作発表記者会見(他1枚)
