関口家の参院選挙

image関口家は、とても政治が好きな一家だ。

これは、亡くなった父の影響が、大いにあると思う。
私が、中学生の頃、食卓の話題は、政治や経済、国際情勢のことが多かった。私は、積極的に議論に参加した。両親は、私の意見にもキチンと耳を傾けてくれたものである。
自由闊達、とてもリベラルな家庭だった。

一人蚊帳の外だったのは、妹だった。小学生だったこともあるが、妹は、長じても政治に全く関心を示さなかった。母が、そんな妹に失望していたことを思い出す。こんなところも母と妹の相性が悪い理由の一つなのかも知れない。
選挙になると、父も母もどうしてこの政治家と政党に一票を投じるのか、熱く話してくれた。そして、棄権は、絶対にしてはいけない、棄権をする人間には、国政に対して不満を言う資格は、ない、と。

私は、父から議会政治における「バランス・オブ・パワー」の概念を学んだのである

私自身「大学では、国際関係論を学びたい。」と考えるほど父の影響は、大きかった。
人間の行動は、すべからく<政治的>であると考え、大学では、国内政治だけではなく、国際政治を学びたいと考えた。もちろん、両親とも賛成してくれた。

その頃は、映画監督になるなど夢にも思っていなかった・・・

さて、日本に帰国して、私にとっては、そんな強い思い入れがある選挙が、やってきた。
母と一緒に行く選挙を撮影しよう、と気軽に考えていた…

2010.9.11 (土) 更新予定!<動画22:アルツハイマー病の母と参院選

 

ドキュメンタリー映像作家 関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』一覧

[この記事を第1話から読む]

関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ”

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