当時、通学には日比谷線の六本木駅を利用していました。バブル期を迎え、都会は移ろいやすく、私たちもそんな時代の影響を少なからず受けていました。六本木交差点から朝日が昇る東京タワーに向かって歩き、ロアビルを右折した鳥居坂と呼ばれる通りに、東洋英和女学院の中高部は建っていました。重厚な石造りの4階建て。正面玄関には校章の楓と透かし模様のパネルを組み込んだ鉄製の扉が構えていまし...

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