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先日の第58回グラミー賞で、2度目となる「年間最優秀アルバム」を受賞したテイラー・スウィフトさんの受賞スピーチが話題になっています。スピーチで、彼女は次のように語っています。

「年間最優秀アルバム賞を2度獲得した史上初の女性として、若い女性の方々に伝えたいことがあります。あなたの成功を押さえつけようとしたり、あなたの達成したことや名声を横取りしようとする人々が立ちはだかるかもしれません。しかしそのような人々に道を外されないようあなたが自分のことに集中していれば、目標へたどり着いたときに『そこまでたどり着けたのは自分自身の力であり、愛する人たちの支えがあったから』ということに気付くことでしょう。そしてその瞬間こそ、世界でいちばん素晴らしい瞬間になるのです」

我々が何かに挑戦しようとしているときは必ずと言っていいほど足を引っ張る人が出てきます。これを心理学では“ドリームキラー”と呼びますが、その正体については案外知られていません。我々は自分に対するイメージ、つまり“セルフイメージ”を持っています。しかし今あなたがセルフイメージだと思っているものは、実は自分で選んだものではなく、誰かの言葉を受け入れた結果です。そしてそのほとんどは意識的に主体的に選んだものではなく、あなたが未熟で弱々しいときに特定の誰かが語りかけたものなのです。これは何を意味しているかというと、あなたが持っているセルフイメージは、あなたの意思とは無関係に無意識の奥深くへ突き刺さっているということです。それに疑問を抱くことなく、我々はそれを自分の性格であり個性であると思い込みます。

もしあなたが今の姿を理想と思うなら、今のままでよいでしょう。しかしもし描く未来のあなたが今の姿ではないとしたら、そのセルフイメージを「自分の意思」で書き換えなければなりません。そして、そうやって書き換えた瞬間から真のあなたの人生は始まります。そう、自己変革の鍵は「セルフイメージの書き換え」なのです。セルフイメージの書き換えは自分のコンフォートゾーン(=居心地の良い領域)のレベルを引き上げることを意味しますが、その上昇を妨げるドリームキラーが必ずと言っていいほど現れてきます。そして悲しいことにそのほとんどはあなたの一番身近にいる人です。

なぜそうなるかというと、あなたの一番身近な人はコンフォートゾーンを共有している人であり、だから今のままのほうがいちばん居心地が良いのです。しかしもしあなたがコンフォートゾーンの引き上げに踏み切り、そして成功したりしてしまうと、その人たちは自分のコンフォートゾーンが脅かされるかもしれないと危機感を覚えるようになります。そこで彼らはあなたのドリームキラーとなって、自分のコンフォートゾーンを維持しようとします。これが悲しいかな、ドリームキラーの正体なのです。

夢を語ると応援者が現れることがある。いっぽう夢を語ると思わぬところで、それも最も身近なところでドリームキラーが現れることもある。もしあなたがドリームキラーを恐れなければ問題はないですが、もし恐れる気持ちが少しでもあるのなら、あなたは自分の夢を誰にも語ってはいけません。夢は胸の奥に秘めたまま、粛々とその実現に向けて突き進んでいくほうがよい。つまり私たちはいつの間にか、他人に押し付けられた自分のセルフイメージを書き換えなければならないのです。

テイラーさんのスピーチにもあったように自分の夢をしっかり持ち、他人に流されることなく自分を信じて突き進んでいく。そうすれば世界は味方となり、その夢は必ず実現するのです。

 

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