男女平等という言葉が発明されて久しいわけですが、平等にはなかなかなりませんね。肉体の構造、戦闘的思考の差が長い歴史の中で男女不平等を生んだ一因でして、戦争や暴力の時代には男がどうしても力で世界を支配していく形になります。これを崩すのはなかなか難しい。でも、進歩的な人間は男女平等などと唱える前に、人間はみんな同じであることを知っています。これが文明とか文化の力なのでしょうが、ひとたび戦争が起これば、シリアやイラクを見ての通り、口先の男女平等は一瞬でぶっ壊され、力の世界になる。男女平等という理想は世界平和や文明の進歩がその基礎になければなかなか実現難しいものかもしれません。国際女性デーなどが存在していること自体、その反対が世界の主流であるという証拠でもあります。
けれども、男性は逆立ちしても、今のところ、出産することが出来ません。しかも、出産は男性にとってどこかで恐ろしいものでもあります。私なんか臆病だから、産めるような技術が発明されたとしてもやる自信はありません。そういう点で、永遠に、私は女性に敵わないと思っています。あらゆる権力者も、実は、お母さんのお腹から出てきたわけですからね。笑ってしまいますよ。かのプーチン大統領も、トランプ大統領も昔はみんな赤ん坊だった! おしめをかえてもらっていたわけです。ちょっと想像してみてください。可愛いじゃありませんか。そのことを思えば、女性の偉大さがよくわかるというものです。『女性自身』で連載出来ること、実はとっても身に余る光栄なのでございます。
さてと、いきなり話は変わりますが、今日は豚まんに挑戦です。これが中華街よりもおいしく出来るんですから、お立ち会い! 特に出来立てのおいしさったらありませんぞ。ご家族やご近所の仲良しさんたちとわいわい作るのがいいでしょう。作り方を丁寧に説明してまいります。
材料10個分:まず皮部分。小麦粉300g、砂糖大さじ3、ベーキングパウダー6g、ドライイースト3g、塩ひとつまみ、水100ml、牛乳50ml。次に具の部分。豚ひき肉250g、長ねぎ50g、たけのこ50g、醤油、酒、ごま油を各大さじ1。最後に調味料など。サラダ油大さじ1、オイスターソース大さじ2分の1、しょうがの搾り汁大さじ2分の1、塩・こしょう適量。
では、さっそく皮から作ってみましょう。粉類を軽く混ぜ、水と牛乳を合わせてぬるく温めたものを加えこねます。生地がまとまったらサラダ油を加え、さらに10分ほどよくこねます。生地にツヤが出てきたらひとつにまとめ、ボウルにいれ、ラップをかけ、暖かい場所で1時間ほど発酵させます。さて、発酵させている間に中の具を準備します。具の材料、全部をよく混ぜます。簡単ですよ。残り時間はビールでも飲んでいてください。
発酵して2倍くらいに膨れた生地とタネを10等分(生地は1個約50g、具は1個約45g)にし、生地を麺棒などで上手に根気よく伸ばします。中央が少し盛り上がっている感じがベスト。そしたら生地で具を包んでいきます。円形に伸ばした生地の中央に具を置いたら手のひらに包み込むような感じで豚まんを持ち、もう一方の手で具を内側に押さえながらひだを作って包み込んでいきます。最後は皮をぎゅっとつまみ、しっかり閉じてください。豚まんのサイズにあらかじめ切っておいたクッキングシートを底部に貼り付けます。鍋にお湯を沸かし、蒸し器の中に豚まんを並べ(膨らむことを想定して、隣や蒸し器からちょっと離しておくこと)、蒸し器の蓋に濡れ布巾を挟み、15分蒸します。蒸しあがったら醤油や和辛子をつけて、どうぞ。これにまさる豚まんは存在しません!
詳しくは写真付きのWEBで(笑)。
ボナペティ!
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