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毎晩の献立を考えるのって大変ですよね? でも、毎週レシピを考案するのもかなり大変なんですよ(笑)。しかし、私は日々食べることを通して、生きることを学んでいます。グルメという言葉が流行っていますが、あんなものはただの言葉です。

 

この間、すごいレストランがあると教えられて行きましたが高いばかりでがっかり。びっくりするくらいおいしくないのです。そこで出されるものに愛情を感じませんでした。本物のグルメ料理とは高級料理のことじゃありません。

 

おいしいものを丁寧に吟味し、時間と愛情をかけて作ったものにこそグルメの精神が宿る。その少しずつ丁寧に作ることこそが人生の醍醐味であり、みそなんです。赤ん坊が最初に固形のものを噛んで食べる離乳食、おかゆのなんと手間のかかることか。でも、だからこそ、甘くておいしい。10倍粥から軟飯まで成長するごとにいろいろ味は変化します。幼い頃からいいものをきちんと食べてきた人の舌はすごいです。こういうことの中にグルメの基本が存在するように思います。

 

ちなみに私は時短をしません。私がここで紹介する料理たちは、今流行りの時短料理なんかじゃない。私は時長料理を目指しています。どんなに忙しくとも料理の手抜きはしません。料理にだけは惜しみなく時間を注ぎます。少しでもおいしいものを息子に食べさせたいという思いが時長へと向かわせているのです。時間をかけた料理、おいしくないわけがないですよ。そうは言ってもねえ、とおっしゃる気持ちもわかります。でも、料理は愛情表現です。愛を築くのには時間は必須事項です。時間をかけたものには敵いません。人の成長と一緒ですね。愛の育みと一緒なんです。

 

さて、今日はそういう日々の格闘の中で生まれた新作料理のご紹介をしますよ。めっちゃおいしいですから、ぜひ、真似をしてみてください。しかも、豪華で、簡単。名付けて「半熟煮卵フライ、チーズリゾット、アスパラガスの三位一体プレート」です!

 

材料2人分:卵2個、小麦粉・パン粉・揚げ油各適量、米1合、オリーブオイル大さじ2、にんにく1/2片、チキンブイヨン500㏄、白ワイン大さじ3、塩・こしょう適量、バター10g、カマンベールチーズ50g、アスパラガス6本、生ハム適量。

 

まず、半熟煮卵を作ります。沸騰した湯に塩を入れ、冷蔵庫から取り出した卵を7分半ゆでます(常温の場合は7分15秒)。氷水に漬けて殻を剥き、ジップロックに入れた漬け汁に半日漬けます。漬け汁は醤油・みりん・酒各大さじ1、砂糖少々(分量外)をあわせたもの。

 

次に、チーズリゾット。米をフライパンで炒り、ほのかに色付いてきたらにんにくのみじん切りを投入。オリーブオイルを回しかけます。アルデンテに仕上がるまで、チキンブイヨンと白ワインを徐々に足していき、途中でカマンベールチーズを投入。チーズが溶けてきたら、バターと塩・こしょうで味を調えてチーズリゾットの完成。これが繋ぎとソースの役割を果たしますよ。

 

そして、アスパラガス。皮をむき、沸騰した湯(塩入り)で2分ほどゆでます(分数はアスパラの大きさによって異なります。歯ごたえが多少残るくらいがベスト)。

 

最後に、作っておいた半熟煮卵をフライします。とんかつを揚げる要領で小麦粉、溶き卵、パン粉の順でくぐらせ、180度の油で揚げます。パン粉はフードプロセッサーでさらに細粒化する必要があります。細粒パン粉がエッグフライを作るコツ! 市販のパン粉だと失敗します。

 

お皿に、ゆでアスパラガスと生ハムを敷き、中央にチーズリゾットを、その上に半熟煮卵フライを載せて完成。オリーブオイルや岩塩をアクセントにね。

 

ボナペティ!

 

 

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