在位118場所を誇る三杉里さんが教える“本物の四股”とは?
テレビなどで相撲中継を見ると、力士が土俵上で行っている足をあげる動作が四股(しこ)と呼ばれる動き。現役時代に「貴乃花キラー」(当時は貴花田)と呼ばれ、在位118場所、通算700勝をあげた三杉里さんは、「若貴時代」を盛り上げた人気関取の1人。
「四股は股関節を柔軟にし、特に下半身の大事な筋肉を鍛える、最高のエクササイズ。しかも場所も道具も不要なので、正しい四股の動きをするだけで、ストレッチとエクササイズが同時にできる最高の運動です」
力士はこの四股を正しく踏めてから初めてほかの練習に進むというほどの基礎中の基礎。その四股を、「伝統四股普及会」をつくり、四股の基本を教える活動を行っている三杉里さんから直接教えてもらった。
1日1回、10分でできる簡単で効果抜群の四股エクササイズを、風呂上りにでもぜひ試してみよう!
【鍛えられる部位】
前もも(大腿四頭筋)、内もも(内転筋)お尻(大殿筋)、前脛骨筋、腰(腸腰筋)、背筋、腹筋など、正しく四股を踏むことで柔軟性が出るとともに体じゅうを鍛えらえる。
【実践】
(1)動きやすい服装で、肩幅より少し広く足を開き、つま先を開く。
(2)ひざか太ももに手をつき、ひざが90度に曲がるように腰を真下におろす。
【ポイント】
・足がぶれないようにしっかりお尻に力を入れて安定させる
・横から見て、身体が一直線になるように意識する
・上半身が前傾にならないように注意
・お腹やお尻、膝が前後に出ないように注意
(3)腰がしっかりおろせたら、左足に全体重を乗せるように重心を移動する
【ポイント】
・おへそを左足のほうに寄せていくイメージ
・ゆっくりと体重移動する
(4)右足が浮くまで重心を左に寄せ続ける
(5)左足に体重が乗ったら、左足を伸ばす
【ポイント】
・右足で床を蹴って反動をつけないように注意
(6)右足をあげた状態で3秒姿勢をキープする
(7)ゆっくりと右足を床に戻し、①と同じ姿勢に戻る
(8)一連の動作を左右交互に10回行う
【協力店舗】
「「ごっつハンド 中野部屋」
東京都中野区中野2-28-3
営業時間:11時~23時(不定休)
通算700勝の元関取、三杉里さんが開業する整体。「心と体の健康回復館」と称し、相撲界での経験をいかした整体で、頭痛や肩こり、腰痛などさまざまな体のトラブルを処置してくれる。「引退後、健康回復や代替治療など以前から興味があった分野に取り組みたい」と、専門学校に入学して基礎から学び、中国黒龍江省中医薬大学に留学して学んだ理論と実技を生かした整体が特徴。