<この物語は、ある霊能力者をモチーフにして描かれたフィクションである。>黒玉を手に入れて以来、明美は、石が見せるヴィジョンの意味を探ることに夢中になった。「で、おまえはこの石がなんだと思うんだ?」明美の手から石をつまみ上げた父が、天井に造り付けた蛍光灯にかざしている。「…よくわからないのよね。でも、どうやらこの石には表と裏があるのよ。どっちが表でどっちが裏かって聞かれる...

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