【今週の悩めるマダム】

 

中3の息子がお受験真っただ中なのですが、やる気のスイッチが入りません。4つ上の娘は何も言わなくても勉強しましたが、息子はちょっと目を離すと部屋でゲームざんまい。高い月謝を払って塾に行かせても、偏差値が上がりません。このままではどこも受からないのでは、と不安です。(東京都在住・50代女性)

 

ちょうど私の息子と同学年ですね! 私は息子に「勉強しろ」と言いません。来春、彼も受験を控えておりますが、私は楽観的です。けれど、このようになるまでに辻家には辻家なりの苦労がありました。その時のことを今日はお話ししたいと思います。

 

4年前の離婚直後、息子は落第の危機に瀕しました。先生たちに呼び出され、はっきりと「このままでは落第する」と宣告されたのです。息子が通うフランスの学校は厳しく、毎年1〜2人落第する生徒が出ます。私は悩みました。成績が悪いのはこの子のせいだけではないことを知っていたからです。少なくとも親の離婚の影響もありました。どうすればいいのかと私は必死で考えました。人間というのは「勉強しろ」と頭ごなしに言われてできるものじゃありません。やはり興味を持つことが大事。好きこそ物の上手なれ、です。まず、私は息子が勉強好きになるよう導く必要がありました。

 

でも、どうやって? そこで、彼がエネルギーを注いで好きなものが何かを観察してみることに。それは一目瞭然、ゲームとYouTube。私は息子と話し合い、成績が上がるまでどちらかをやめることにしたのです。息子はYouTubeを選ぶかわりに、ゲームをやめました。というのも、毎食事中、私は息子と一緒に彼のお気に入りのチャンネル「Fisher’s」を観ていたからです。もし彼がゲームをとれば親子のこの楽しい時間がなくなる。「一緒にYouTube観たいな」と誘ったわけです。YouTubeというと馬鹿なことばかりやってるイメージがありますが、実はそんなことはありません。元教師や大学生たちの勉強系の番組も多数あります。個人的にリサーチをし、英語、物理、数学、歴史など、息子が弱い科目のYouTuberたちを探しました。そして、食事の時間、2人でそれを見るようになったのです。YouTuberが先生であれば子供は素直に勉強に向かう。フランス語ですから私にはちんぷんかんぷん。でも「面白いね」と相槌を打ったり、眠気をこらえたり、親の努力も必要です。

 

3カ月後、これが功を奏しました。息子の成績がうなぎのぼりに跳ね上がったのです。子供が好きな世界を親が共有し、そこから突破口を作っていく作戦。お子さんを勉強好きにさせる一番の方法だと思います。

 

もちろん、大事なことは二人三脚。お子さんが小さければ尚更、一緒に助走してあげる必要があると思います。走り出してしまえばうちの子のように勝手に勉強をやるようになります。おかげで息子は落第を回避。しかも、いちばん苦手だったフランス語で100点を連発するようになったんです。どうでしょう、奥様。この方法でお子さんの成績をアップさせてみては?

 

【JINSEIの格言】

 

私の14歳の息子も、YouTubeばかり観て全然勉強しませんでした。でも、勉強の妨げになるものを全部とりあげるのではなく、可能性を伸ばしてあげることこそが教育だと思います。

 

 

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