反抗期は成長の証し「放置がいちばん!」(JINSEIのスパイス!第19回)

【今週の悩めるマダム】

 

高校生の息子に「クソババァ!」と怒鳴られてショックを受けています。中学生のときは優しい子だったのに、高校生になってから突然口を利いてくれなくなり、ちょっと成績のことで説教をしたら「うざい、クソババァ!」です。主人にはこれまでどおり普通に接しているので「なぜ私にだけ?」と悩む毎日です。(福岡県在住・40代主婦)

 

そりゃ、ショックですね。でも、残念ながら息子さんの反抗はしばらく続くでしょう。僕の場合は、大人になっても続きましたから。しばらくどころか、40歳くらいまで……(笑)。母親に「クソババァ」と言ったことはないんですが、かわりにとってもお世話になった東京の叔母に言ったことがあります。その時、横にいた叔母のパートナーに「ああ、言っちゃった!」と指摘されましてね。それが長い間後悔として僕を苦しめることになりました。大好きだった叔母にしか、甘えられなかったのです。

 

多分、息子さんも思わず飛び出した言葉に驚いていると思いますよ。それでも反抗は続きます。反抗というか、独立へ向けた「拒絶」なのかな。その年ごろの男子は巣立つ時期ですから、社会に出るまで、出てもしばらくは母親への拒絶が続くでしょう。これはもう通過儀礼なんです。理屈で考えるのは、やめたほうがいい。母親が憎いわけじゃありません。そこにしか自分をぶつけられないということもあるんです。甘えというよりも、少年から青年に変化する時期は心と体のバランスが崩れます。独立志向が強くなって家から出なきゃという気持ちと、このまま母親に甘えていてはだめだという感情の双方から彼は追い込まれているわけです。

 

僕は中学のころから家に居つかなくなりました。母親の“愛してるよ視線”が耐えられなかった。生理的な問題だと思ってください。そっとしておくのがいいし、実はこれが順調に大人になっている証拠でもあるわけです。僕は自分が子育てをやるようになって、つくづく母親のありがたみが分かりました。それは驚くべきことについ最近のこと(笑)。シングルファザーになって母親と同じことをし始めた時に、ようやく母の偉大さに気が付いたんです。今は、母親に元気で長生きしてほしいと切に願っています。子が親に抱く気持ちと、親が子を思う気持ちは長い年月すれ違うものです。でもね、愛があれば最後はぴったりと寄り添います。その子はいい子だったのでしょ? ならば、奥様がお年を召されたころ、その子がふたたびいい子になって戻ってきます。そういうものです。そして今度は、息子さんがご自分の子どもの反抗期に悩まされている(笑)。

 

うちの子も15歳になりました。「宿題は?」と言っても返事はありませんよ。最近は「おはよう」と言っても返事なし! こんなに頑張って育てているシングルファザーの僕でも、冷たくされるんですよ。じゃあ、どうすればいいのか。放っておくんです。むこうも1人になりたいし、干渉されたくないので、いい距離をとればいい。うざいと言われたくないじゃないですか。言われる筋合いもない。しばらく放っておくと「パパ、お腹すいた」と近寄ってきます。順調に成長している証しなんですよ。どうぞ、ご安心ください。

 

【JINSEIの格言】

 

母と子の気持ちは長年すれ違うもの。でもね、愛があれば最後はぴったり寄り添います。息子さんはいい子だったのでしょ? ならば、ふたたびいい子になって戻ってくるから大丈夫。

 

 

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