気高きファッション女王・ヴィヴィアンを描くドキュメント
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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。天体(オーブ)のロゴやタータンチェック柄で知られ、日本でも人気のヴィヴィアン・ウエストウッド。御年78歳、現役デザイナーのドキュメンタリー映画がDVDで登場します。

 

■『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』DVD7月5日発売。販売/株式会社KADOKAWA

 

本作はヴィヴィアン自らが半生を振り返るとともに、2人の息子や25歳年下の夫などの証言、多くの秘蔵映像で構成されています。

 

ブランドのファンではあれど、その背景を知らなかった記者、過去に2度の離婚と(しかも1度目は専業主婦として家事に勤しむ妻だったそう)、今のパートナーとの出会いと関係。どれも初めて知ることでした。

 

いちばんの衝撃は、ファッション界に進出した当初は、奇抜なデザインがテレビ番組などで散々笑いものにされていたということ。「不快になった?」と蔑んだ表情で話しかけるキャスターに「いいえ。ひどい反応に納得がいかないだけ」と毅然と対応する姿にブレない信念を見て、かっこいいと思いました。

 

反体制的な思想が満ちた’60年代、’70年代に青春時代を過ごした人はたくさんいるけど、ヴィヴィアンはそのころの感性のままで生きています。そしてやみくもに反逆するのではなく、伝統には敬意を払う。長きにわたりブランドが支持されるのは、古きと新しきを取り入れたデザインだからなのでしょう。まさにファッションは生きざま――。観賞後、そんなことを思う作品です。

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