“潔い死に方”はどうやったらできるのか

【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談

 

TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。

 

【今回の相談内容】

ベストセラーになっている樹木希林さんの本を読んで感動しました。どうすれば、あんなに穏やかで、潔い死に方ができるのでしょうか?(68歳・主婦)

 

【回答】

私も樹木希林さんのご本を拝読いたしました。本当に素晴らしい方ですね。憧れます。あなたと同じように私も「こうありたい」と思いました。

 

最近、「どうしたら穏やかに死ねるのか」、「どうやったら幸せに死ねるか」というようなご相談をしばしばいただきます。私なんぞは“ズバリ”の答えを持ち合わせておりませんので、一緒に考えさせていただいております。

 

まず、「穏やか」とは、「幸せ」とは、具体的にどういうことなのかを明らかにしていきます。「穏やか」、「幸せ」と一言で言っても、みなさんいろいろですからね。「私にとっての穏やかな状態」、「私が考える幸せ」を確認します。そうしたら仮に「“気持ちよく眠るように”が私にとっての“穏やか”だわ!」となったとしましょう。

 

さて、それを実現するためにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは、そのときがポンと突然やってくるわけではなく、毎日の延長線上にあるということです。つまり、日々気持ちよく眠れていない人が、“気持ちよく眠るように逝く”ことはできないということです。それがわかったら、あとは簡単。今夜からさっそく“気持ちよく眠る”方法を実践してみましょう。やさしい香りのアロマを使ってみるのはいかがですか。静かな音楽を聞いてからお布団に入るのもいいかもしれませんね。

 

逝き方は「生き方」です。「幸せ」に逝きたいなら、今日一日の中で「幸せ」をしっかり感じること。「潔く」逝きたいなら、今日一日を「潔く」過ごしてください。思い立ったが吉日ですよ。さっそくはじめてみてはいかがですか。

 

【プロフィール】

玉置妙憂(たまおきみょうゆう)

看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。

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