愛の国・フランスに学ぶ「愛の形は人それぞれ」(JINSEIのスパイス!第62回)

【今週の悩めるマダム】

3年前に離婚した39歳の息子が最近、若いお嬢さんと再婚したいと言いだしました。仕事先で知り合った方だそうで、付き合って1週間で結婚を決めたのです。でも正直、私はすごく心配です。というのも、前妻から聞いたのですが、実はうちの息子はバイセクシャル。彼女ともそのことでもめて、離婚となってしまいました。(東京都在住・60歳主婦)

 

奥様の懸念は果たして大きな問題でしょうか? 息子さんはバイセクシャルということですが、奥様が問題にしているのは、このバイセクシャルというところでしょうか? それとも付き合って1週間で結婚を決めたこと? お悩みの真意が分かりませんが、まず、バイセクシャルであるかどうかは大きな問題じゃないと思いますよ。なぜなら息子さんは、男も女も含め、人間が好きだということです。そして、77億人もいる人間の中から、お相手の女性を選んだということ。選択肢が広かったにもかかわらず、その彼女が全人類の中でいちばん大事な人だと思ったから、息子さんは再婚を決めたのでしょう。さらに付き合って1週間で結婚を決めたくらい「この人だ!」と思ったのだから、これもある意味、迷いがない感じがしていいですね。僕も実際そのお2人に会ってみないと何とも言えませんが、なんとなく、奥様の悩みは杞憂に終わるような気がします。

 

愛の国、ここフランスでは、バイセクシャルの人が多くいます。僕の友人にもいますが、結婚相手は女性で、結婚してから浮気はしたことがない、と言っております。自己申告ですけど(笑)。彼は性的に男性も好きだけど、女性も好きで、どちらとも交際経験があるようです。しかし彼は「長い人生を共に生きていきたいパートナーは、妻以外思いつかなかった」と言っていました。もちろん、奥さんはご主人がバイセクシャルであることは知って結婚をしています。自分がバイセクシャルであることを打ち明けたのも、奥さんが初めてだったとか。そしてそのことをよく理解した上で、奥さんも「彼しかいない」と思って結婚を決めたのです。この2人はすでに60代ですが、離婚危機などは一度もありません。

 

さて、息子さんの場合ですが、ひとつアドバイスを。結婚前に、息子さんがフィアンセの彼女に自分がバイセクシャルであることをカミングアウトしておくといいかもしれません。すでにそれは宣言しているかもしれませんね。いや、間違いなく、2人のことですからすでに話し合い済みな気がします。バイセクシャルであることも、離婚経験者であることも、出会って1週間で2人が結婚を決めたことも、大きな問題とは思えません。フランスだったらそこら中で聞く話ですから……。僕の友人に物心がついたときからホモセクシャルの人がいますが、最近、女性の彼女ができました。これはとっても珍しいケースなのです。ホモセクシャルの人には結構いかした女友だちが多いのですが、そこから真剣な恋愛に発展することはなかなか珍しいのです。でも、2人はお互いをリスペクトし合っています。人間って、なかなか幅広いものですね。世界には、いろいろな愛の形が存在します。まず、そこに愛があるかないか。それがいちばん大事なことだと思います。

 

【JINSEIの格言】

息子さんがバイセクシャルかどうかは大きな問題じゃない。なぜなら彼は、男も女も含め、人間が好きだということ。そして77億人もいる人間の中から、お相手の女性を選んだのです。

 

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