幼さと美しさで世間を驚愕させた17歳の殺人鬼の実話を映画化
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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、アルゼンチンが舞台の『永遠に僕のもの』をご紹介します。

 

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1971年にブエノスアイレスで実際に起こった凶悪な連続強盗殺人事件。その犯人が逮捕されたとき、人々はその幼さと美しさに驚愕したといいます。17歳の少年カルリートスは、ごく平凡な父母に愛情を持って育てられたのですが、豪邸に入っては盗みを繰り返す日々。

 

彼にとって盗みは、お金や物欲しさではなく、生きていることを実感する楽しみ。しかし転校先でラモンという同級生に出会い、彼の父親らと強盗を繰り返すうち、銃を手に、やすやすと人を殺すモンスターへと変貌し……。

 

久々に、ヌーヴェル・ヴァーグをほうふつとさせるカッコいい犯罪映画の再来です。トリュフォー映画に出てきそうな美少年が、ゴダール映画のように無軌道な非日常を、ボニー&クライドのように刹那に疾走します。

 

原題はスペイン語で「天使」。カルリートスを演じるロレンソ・フェロは、子どものような体形でありながらマリリン・モンローに似た巻き毛と顔立ちで、特に唇のセクシーなことといったら! ダンスシーンもかなりユニークなので必見です。

 

記者は、カルリートスの母親が息子との接し方に悩むシーンで、母親に心底同情してしまいました。最後までヒリヒリとした緊張感が続き、115分があっという間の傑作です。

 

「女性自身」2020年2月18日号 掲載

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