人質が強盗に惚れてしまったら!?『ストックホルム・ケース』
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今でこそ減りましたが、記者の子ども時代は銀行強盗や立てこもり事件が起こるとテレビ中継され、茶の間で固唾をのんで事件の行方を見守ったものでした。そんな出来事を思い出す昨秋公開の映画『ストックホルム・ケース』が、早くもDVDになりました。

 

■『ストックホルム・ケース』4月2日Blu-ray&DVD発売。Blu-ray:5,280円、DVD:4,290円(いずれも税込み)。発売・販売元/ハピネット

 

時は1973年。機関銃を手に銀行に押し入ったラースは、女性銀行員らを人質に、100万ドルと逃亡用の車と服役中の親友の釈放を要求。

 

ところが、スウェーデン初の人質事件のせいか、首相も警察も対応にのらりくらり。人質のビアンカは、不器用で心根の優しいラースに親近感を持ち、彼をかばう言動をとり始めますが……。

 

こんなふうに人質が犯人を好きになることを「ストックホルム症候群」といい、本作の題材にもなった銀行強盗事件から生まれた言葉だそう。

 

たしかに、極悪人が警察に生理用品を要求してくれたり、1個しかない果物を人質みんなに分けてくれたら、見直してしまいますよね。しかもその強盗役を、アラフィフになったイーサン・ホークが好演。若いころの彼を知っていれば、ギャップ萌え必至です。

 

警察との取引の交渉も浅はかな知恵比べで、頼りないラースは無事逃げおおせるのかと、最後までヤキモキ。きっと実際の事件でも、警察も強盗もグダグダだったんだろうなと思わずにはいられない、ほのぼのクライムコメディです。

 

(文:西元まり)

 

「女性自身」2021年4月13日号 掲載

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