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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【幽霊がそばにいると変な影響があったりします】

 

僕、なんとなく「早死にしてもいいや」という感覚があるんですけど、昔はそんなことなかったんですよ。

 

明確に考え方が変わったのは、母の弟にあたる叔父が亡くなってからです。

 

叔父は、子供のころから「自分は20歳で死ぬ」と宣言していたそうで。

 

結局、結婚したり子供ができたりで、20歳で死ぬことはなかったんですが、60代半ばで自殺してしまったんです。

 

死後しばらくの間、叔父の幽霊は、うちの母のそばにいたんですけど、そのころから僕の価値観や趣味嗜好がガラッと変わって。

 

それが、なぜか叔父とそっくりなんですよ。

 

早死に思考をはじめ、それまでまったくなかった収集癖が出てきたり、急にピザ配達のアルバイトを始めたりして。実は、叔父はバイクレースの選手だったんですよ。

 

自分でも理由がよくわからない変化だったので、もしかしたら、叔父の幽霊がそばにいたことで、一部が入り込んでしまったのかなと。

 

大切な人が亡くなると、幽霊になってでも、そばにいてほしいと思いますよね。

 

僕もまた親父と会いたいと思う反面、生きている人に変な影響が出てしまう可能性があるので、少し複雑な気持ちです。

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。

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