「宿泊保育料は1泊約2万円と安くはありませんでした。しかしトイズの職員から“看護師も常勤していて嘱託医とも連携しているので、体調に急に異変があったときも安心”と説明を受け、利用することに決めたのです」と語るのは、栃木県宇都宮市在住のAさん(49)。Aさんと妻・B子さん(37)は共働きで、出張が必要なことがあった。そのため昨年7月、一人娘の愛美利ちゃん(当時生後9カ月)を宇都宮市の『託児室トイズ』に預けたが……。

 

「7月26日早朝のことでした。トイズから私の携帯電話に『(愛美利が)呼吸をしていない』という連絡があったのです。慌てて私たちが駆けつけたときにはもう……」(B子さん)

 

亡くなったとき、愛美利ちゃんの体重は激減していた。娘に何が起こったのかを知るため、夫妻は情報を集めることを決意した。彼らは情報提供を受けるブログも作成したが、昨年10月、トイズで保育士として働いていたという女性から驚愕の情報が寄せられたのだ。

 

《(託児室では)子ども達は毛布にくるまれ、紐で縛られ、身動きが取れる状態ではありません。食事もコンビニの期限切れ、写真のような動物の餌のようなもの、食事を与えないことも。冷暖房は保育中に使用したこともありません。ですので、娘さんが亡くなった日も、冷房はついていなかったと思われます》

 

愛美利ちゃんの死因は熱中症による脱水症状。真夏に冷房もつけていない部屋で、高熱のまま縛られて放置されていたとすれば……。メッセージとともに元保育士から送られてきたのは、何枚もの“証拠写真”だった。幾人もの幼い子供たちが、紐で縛られ、床に寝させられていた。“動物の餌”と表現された食事は、米や麺、ちぎったパンの上に、トマトやメロンなどをゴロゴロと無造作に載せただけのもの……。

 

「トイズは経費節減のために十分なスタッフを雇っていなかったため、子供たちのケアをせず、動き回らないように縛っていたのです。そんな地獄のような場所に、娘を預けていたのだと考えると、本当に申し訳なくて……」(Aさん)

 

愛美利ちゃんが亡くなって2カ月後の昨年9月、夫妻はトイズの代表者や職員らを保護責任者遺棄致死や業務上過失致死の疑いで栃木県警に刑事告訴。さらに10月末には、詐欺容疑や詐欺ほう助容疑でも告訴した。