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横浜市戸塚区に住む少年A(15)が、祖母(81)と母(50)を殺害。自宅付近の交番に自首してきたのは、5月18日昼のことだった。

 

「犯行が行われたのはその日の朝で、凶器は刃渡り約17センチの包丁でした。Aは動機について『生活態度や勉強のこと、将来のことで注意され、母と祖母に頭にきた』と供述しています。2人とも胸や背中を複数個所刺されていましたが、母に比べると祖母への刺し傷が圧倒的に多かったそうです」(捜査関係者)

 

一家の知人は言う。

 

「嫁姑仲が、非常に悪かったですね。お姑さんもズケズケ言うタイプでしたし、お嫁さんもそんなお姑さんの言動に反発していました」

 

近年ではA少年の成績や生活態度についても、嫁姑の言い争いの原因になっていたという。祖母は知人に「せっかく息子がいい高校に行ったのに、孫はロクな高校に行けなかった」とよく漏らしていたという。また愚痴るだけではなく、「Aが母親と同じ高校に通っているのは、母親の頭が悪くて育て方も悪かったからだ!」と面と向かって嫁を責めたてることも多かったようだ。

 

自分の進学のことで母が責められる姿をみるたびに、Aは冷や水を浴びせられる思いをしたことだろう。孫の将来を心配していためだろうが、祖母はAに対して非常に厳しい態度で接していたという。祖母ほどではないが、母もAを叱ることが増えていたようだ。

 

「母にしてみれば、Aの成績や生活の乱れのせいで祖母に責められているという思いもあり次第に息子に厳しくなっていったのではないでしょうか。Aは事件の発覚を恐れて母も刺したと供述していましたが、母への不満も募っていたのでしょう」(前出・捜査関係者)

 

Aの凶行の背景にあったという“嫁姑の不仲”について、臨床心理士の矢幡洋さんはこう語る。

 

「父も不在で、嫁姑関係の仲介をする人物もいなかったのでしょう。報道をみると、祖母が母親の子育てに介入しているという状態ですが、反発を覚えた母親が、祖母に対抗するために、さらにAへのコントロールを強めていった可能性はあります。姑と嫁の間で、少年への支配競争・しつけ競争がエスカレートしていき、そのために少年がどんどんストレスを募らせていったのではないでしょうか」

 

本来は子供のためのはずだった教育やしつけが家族の惨劇を招いたのだとすれば、これほど救われないことはないだろう――。