安倍政権発足依頼、あちこちで聞く「改憲」問題。一方、主婦の働きかけで憲法9条がノーベル平和賞候補に推薦されたニュースが話題に。それでも改憲する?

 

’14年2月12日、衆議院予算委員会で安倍首相は、「権力を縛る」という憲法の原則を否定し、政権の最高権力者が憲法の解釈を変更できると、国会の場で示した。この発言には自民党からも批判が続出。「そのときの政権が憲法を好きに解釈できることになる」と……。

 

そこで本誌は、5月3日の「憲法記念日」を前に、この問題について、全国の女性300人に緊急アンケートを実施した。その結果は、憲法の改正について「賛成」と答えたのが84人(28%)。「反対する」が216人(72%)。もうひとつの解釈改憲についても「賛成」は66人(22%)に対し、「反対」が234人(78%)と、世の多くの女性たちは、改憲に「NO!」を突きつけたのだ。

 

憲法改正に反対する理由について、アンケートから声を拾ってみた。

 

「自民党の制作は、軍国主義に戻るような恐れを感じます。政治家は外交で戦争が起こらないように、最大限努力をすべきです。憲法を改正すれば、日本の平和は危うくなると感じる」(50代)

 

「子供たちの世代が戦争に行くことになるような改憲には、絶対反対です」(30代)

 

反対する人たちにとっての理由の多くは、日本が「戦争できる国」へ向かうのではないか、という不安だった。今回のアンケート結果について、作家の室井佑月さんはこう語る。

 

「反対する意見が7割以上っていうのは、『それぐらいはいるだろうな〜』って感じ。『なんだか危うい』という感覚を持つことって、とても重要だと思う。今、日本が戦争すると思っている人なんて、ほとんどいないでしょ。でも、本当に戦争が始まってから『ヤバい』と思っても、もうそのときは声を上げられなくなっている」

 

一方では「中国から核弾頭ミサイルを向けられている中で、憲法9条で国家が守れるわけがない」(50代)といった過激な「賛成」意見もあったが……。

 

「もし、憲法解釈の拡大が行われたら、法の力が有名無実化してしまう。これがいちばんヤバいと思う」(室井さん)

 

確実に、世の中に反対意見が増している改憲問題。それでも強行するんですか、安倍さん!

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