「実名が報道されてしまったことで、患者家族が崩壊の危機にあるんです。医学の進歩で、このようなことが起こるのであれば、もう医学も何もあったものではありません」今から30年前の1983年10月、記者会見で涙を流しながら訴える1人の男性がいた。国内初の体外受精による妊娠に成功した東北大学教授の鈴木雅洲(まさくに)先生(92・現スズキ記念病院理事長)だ。功績をたたえる報道の一方...

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