「祝日出勤の日は、1歳の息子を連れて出社しています。まずは社内の託児所に預けて、自分のデスクへ。お昼休みは、子供といっしょにランチできるのがうれしいですね」

 

そう話すのは、大手コンビニエンスストア「ローソン」の社員・矢野僚子さん(32)だ。ローソンでは、’05年から本格的に、女性の活躍できる職場作りに取り組んでいる。矢野さんが利用している祝祭日の社内託児所も、そのひとつだ。

 

こうした取り組みが評価され、ローソンは、経済産業省と東京証券取引所が選定する’13年度の「なでしこ銘柄」に選ばれた。「なでしこ銘柄」とは、女性を積極的に登用する企業を紹介するための取り組みで、’12年度からスタートした。この3月に発表された’13年度の「なでしこ銘柄」には、ローソンをはじめ26社が選ばれた。

 

「今は『育児時短制度』を利用して、朝10時から夕方4時まで働いています。保育園の送り迎えも余裕を持ってできるので、助かっています。同僚の男性社員たちも理解があって。子供が体調を崩して、急に休まなければいけないときは『僕らに任せて』とフォローしてくれるんです」(矢野さん)

 

ローソンの育児時短制度は、子供が小学3年生まで利用が可能。また、本来なら出勤日になっている祝日を、子供が小学3年生以下の場合は、休日にすることができる。出社する場合も「社内託児所」に子供を預けられる。また、育児休暇は最長3年まで取れるようになっている。

 

「育休中も自宅で会社のノートパソコンを使い、メールの確認や、スキルアップ講座の受講ができるんです。また、本人が希望すれば、子育ての経験を生かして、商品開発や店舗作りに携わることもできます。私の場合、たとえばお惣菜なら『子供も食べられる味つけか?』『食卓に並べても遜色ない出来栄えか?』、主婦目線の意見を、商品に反映していました」

 

住宅設備関連商品メーカーのLIXILを傘下に持つLIXILグループも、’13年度の「なでしこ銘柄」に選ばれた。

 

「LIXILでは、子供が小学3年生までの間、時間短縮勤務を使えるようになっています。また4月からは、保育園などの延長保育に対して、最大月5千円まで補助金が出るようになりました。女性の管理職も、ママさんが多いですよ。みなさん、バリバリ仕事をこなしています」

 

そう語るのは、LIXILグループ・IR室主幹、宇都友希代さん(46)。同社の’13年度の女性管理職の数は76人。宇都さん自身も’12年、管理職に昇進した。役員にも、3人の女性が名を連ねている。

 

「先日娘に、ママの会社で働いてみたい? と訪ねたところ、『うん』という返事が。うれしかったです。娘なりに、私の仕事を理解してくれているんですね」

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