「キツい割に賃金が安いイメージの介護職が慢性的な人手不足のため、時給が上がってきました。とくに身体介護などもあるホームヘルパー。しっかり稼ぎたい方向けです」
そう語るのは、はたママ研究所代表の西田えまぶさん。物価上昇。消費税増税。家計が厳しくなる一方、9カ月連続でアルバイト・パートの時給アップとのニュースが(リクルートジョブズ調べ・’14年3月)。なかでも、「キツいのに安かった」介護職が人手不足で時給が上昇。「キツい分、稼げる」仕事になってきたという。
高齢者の自宅で働くホームヘルパーには2種類の仕事がある。食事や排せつの介助、体位交換などを行う「身体介護」と、高齢者宅の掃除や買い物、食事の支度などの「生活支援」だ。
キツいが時給が高いのは身体介護で首都圏なら時給1千700円〜。だが、腰痛やけんしょう炎になる人もいる。生活支援はいつもの家事と仕事の内容はそれほど変わらないが、時給1千300円〜。働き始めは、生活支援の仕事が多く、慣れてくると身体介護を担当するようになる。
ホームヘルパーには介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)という資格が必要だが、ハローワークなどの受講料無料の講座(テキスト代は約1万5千円)を利用すれば、1〜3カ月で取得できる。
「今はまだ人手不足ですから、働く側が職場を選べます。何軒か見て、スタッフが笑顔で働いているところを探してみてください」(西田さん)
ほかにも、コールセンターでの仕事は時給が高い。電話を受けるだけだと時給900円〜だが、専門知識が必要なもの、ノルマが課せられる営業的なものは1千200円〜になる。しかし、時給がいい職場もあるが、精神的にキツいといわれるコールセンター。
「たとえガチャンと切られても、仕事だと割り切ればよい。ノルマ達成時などにインセンティブ(報奨金)がもらえる会社もあり、それを楽しみに働いている方も多い。また、自分の好きな企業や業界なら、抵抗なく勤められるのでは」(西田さん)
稼ぐためには、土日や早朝夜間など働き手の少ない時間に働く方法も。自分にあった条件でエントリーしてみよう。