昭和歌謡が堪能できるバーがいま、各地にオープンし大盛況になっている。客層は、アラ40&アラ50男女はもちろん、10代の若者や外国人も多いとか。記者もさっそくタイムスリップすべく、女性ひとりでも気軽に入れて安いとお薦めの、新宿3丁目の昭和ヒット曲バー「ヤングマン」へ向かった。

 

この日は金曜日。夜7時すぎに店に入ると、どの席もあっという間に満席に。女性は2時間飲み放題1,200円。男性は1,800円とリーズナブルな料金。カウンター脇には、懐かしの『ザ・ベストテン』の「パタパタ」を模したリクエスト曲の月刊ベストテンが掲げられている。ほどなく、往時のヒット歌謡の映像が映し出されると、大合唱が始まった。

 

「聖子ちゃん、ジュリーが人気ですね」と、店長兼オーナー。店長によると、お宝映像を自分の晩酌に観賞するだけではもったいないと思い、6年前に店をオープンしたそう。

 

「結構、このお店は出会いも多くてね、結婚したカップルもたくさんいるんですよ」

 

たしかに、男女別で来店したはずのグループが、いつしか入り乱れ、仲よくダンスを始めている。

 

「ふだん真面目な女性が、ここでリラックスして楽しんでいるのを見ると、ホッとするし元気をもらえる」とは、カウンターでくつろぐ常連男性。目下、映像のラインナップは3万曲。ぜひ、なつかしの一曲をリクエストしてみてほしい。

 

さて、激しいバーに疲れたら、家でしっとり昭和歌謡を堪能してみては。次に訪れたのは、やはり新宿にある「ディスクユニオン 昭和歌謡館」。「従来とは一線を画した専門店を目指しました」とは、店長の杉本博士さん。

 

ここは「ディスクユニオン」が’13年11月にオープンさせた中古レコード店。店内にずらりと並ぶレコードジャケットは、アートギャラリーさながら。店内には’80年アイドルから昭和初期の作品まで、約2万5千店がそろう。外国人の客も多い。

 

「ヒット作より、あまり売れなかったアーティストのほうがレア感があり、高値がつきやすいです」と語る杉本さんは、昭和歌謡ブームをこう分析する。

 

「『ザ・ベストテン』がそうだったように、演歌もフォークもポップスもロックも、なんでもありだったのが昭和歌謡。お客さまによって、カメレオンのようにその解釈が違っていていいので、そこが面白いのではないでしょうか」

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