夏休み、自由研究の定番といえば昆虫採集や飼育、観察。でももうすぐ秋。間に合わない?

 

「そんなことありません。季節の変わり目のこの時期は、昆虫採集にはむしろいちばんいいシーズンかもしれません」と語るのは、海パン姿でおなじみのカメラマン、野澤亘伸先生。野澤先生は大の昆虫愛好家でもある。そこで、夏休み最後だからできる、昆虫をテーマにした自由研究について教えてもらった。

 

☆カブトムシを繁殖させてみよう!

「マット」と呼ばれる飼育用の土をケースに敷き詰め、カブトムシをペアで飼えば、ほぼ間違いなく交尾、産卵する。卵は2週間ほどで孵化するので、そこまでの様子を観察しよう。

 

☆腐葉土・朽ち土を「解体」してみよう!

近くの公園や雑木林に行って、落ち葉が堆積してできあがった「腐葉土」をスコップで掘り、バケツやビニール袋に入れて持ち帰ろう。白い布などを敷いて、その上に腐葉土を広げてみると……とても多くの昆虫が見つかるはず。カブトムシの幼虫、コガネムシやカナブンの幼虫も。またハンミョウ、ハサミムシ、シデムシなどは成虫が腐葉土の周辺で暮らしている。

 

「同じように、林などで朽ちた木を割ってみましょう。クヌギならクワガタ類、ヤナギにはゴマダラカミキリ、サクラならタマムシの、それぞれ幼虫がいることがあります」

 

☆セミの羽化を記録してみよう!

8月中旬から下旬は、ツクツクボウシが羽化のピークを迎える。夕方、公園などの木々の下を注意深く探せば、羽化のために土から出てきた幼虫を見つけられるはずだ。まず幼虫の背中が割れ、そこから現れた成虫が、ぶら下がったような状態になる。その後、自力で体を起こし、羽をしっかり伸ばして、立派な成虫になる。その様子は神秘的だ。

 

「幼虫が止まる木は、足場が安定しやすいものを。また、羽化のときに90度以上の傾斜を得られることが重要です。なるべく涼しいほうが羽化にはいいですが、クーラーは禁物。羽化の途中に体が乾いてしまうのと、体を起こす前のもっとも不安定な状態のとき、風によって落下のリスクを生じさせるからです」

 

うまく羽化を観察できれば、1日で自由研究は完成だ!

 

☆秋の昆虫を飼ってみよう!

夜になると、夏とは違った昆虫たちの鳴き声が。そんな、秋を代表する昆虫といえば、コオロギなどバッタ類。

 

「この季節は、とくにキリギリスの全盛期。しかし、見つけてもすぐ草むらに隠れてしまうため、捕まえるのはかなり難易度が高いです」

 

バッタ類の餌は植物が中心だが、飼育するときには煮干しや削り節など、動物性のものを必ず入れること。でないと共食いをしてしまう。

 

今からでも遅くない!

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