広島市内での土石流災害事故、御嶽山の突然の噴火……。’14年も、多くの犠牲者を出す災害が次々と発生した。そんな中、開催されたのが「危機管理産業展2014」。御嶽山噴火の直後の開催とあって、会場では火山性ガスや火砕流などから身を守るための設備や商品が注目を集めていた。

 

集まった商品の中でも本誌が注目したのは、女性の目線から作られた防災グッズだ。備えあれば憂いなし!そんな、頼れる防災アイテム5を紹介。

 

【レディースサポートセット】ファシル株式会社

東日本大震災の帰宅困難者女性に聞き取り調査を行い、女性が被災した際、本当に必要とされるものを厳選して詰め合わせたセット。ポータブルトイレとウエットティッシュ、生理用品が入った「ミニ」、防塵マスクとブランケットが追加された「スタンダード」、さらに防災用手袋が追加された「DX」の3種類のラインナップで、これに各自が必要なものを個別に入れられるようになっている。

 

【BOUSAI abonet】特殊衣料

被災したとき、いちばんに守らなければなら体の箇所は頭部。しかし、つね日ごろからヘルメットや防災頭巾を持ち歩くわけにもいかない。そこで登場するのが、ふだんの帽子としても使えるこの防護帽。通常よりも硬いポリエチレンビーズが内蔵されており、頭部への衝撃を緩和するのに役立つ。その衝撃低減率は、何もかぶっていない状態に比べて、なんと約80%。色はオレンジ、レッド、ネイビーの3種類。

 

【ステリボトル】有限会社FUNAZAWA

赤ちゃんのいるママにとって、災害時に不安なのはミルク問題。そんなとき、消毒設備や熱源がなくても使用できる使いきりの哺乳瓶「ステリボトル」を備えておけば安心。キャップ付きなので、ミルクを作る際もこぼれたりせず、簡単。災害だけでなく、赤ちゃん連れの旅先でも重宝しそう。

 

【エアロマット】ミドリ安全株式会社

避難所などでは、硬い床に横になるしかない……。そんな状況のとき、空気を入れて膨らませるこのマットがあれば心強い。薄いフィルム状シートを広げ、自転車用などのポンプで空気を入れていくと、簡単にクッション性のあるマットに早変わりする。

 

【ツナガード】株式会社ネスト・ジャパン

津波などの危険がある地域では、ライフベストはぜひとも備えておきたい。しかし地震が発生してからでは、準備する余裕はない。リュックと一体型になったこの「ツナガード」なら、通常のときはリュックとして使用でき、水を感知すると肩ひもの部分が自動的に膨らんで、ライフベストになる。

 

今回、紹介したグッズは、個人で購入できるものもあるが、自治体や学校などでの一括購入を対象にしているものもある。町会やPTAの役員をしている、というならば、一度、導入を検討してみてはいかがだろうか。

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