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団塊の世代とは、主に第1次ベビーブームの’47年〜’49年に生まれた世代で現在65〜68歳。若かりしころは学生運動にあけくれ、その後は高度成長を担ってきた。この団塊世代の男性による迷惑行為が問題になっている。なぜか?精神科医の香山リカさんが分析する。

 

「退職すると1度は、今後への不安や現状への情けなさにさいなまれる人が大半です。そのモヤモヤや葛藤を周囲の人にぶつけてしまうのは、団塊世代に限らず定年世代に共通。また脳では加齢で衝動や感情を抑える監視役である前頭葉の機能が落ち、我慢がきかず、感情のコントロールが難しくなります」

 

この定年、加齢に共通する症状に、団塊世代の特徴が加算されたものが「団塊害」だ。

 

「団塊世代には、学生運動でデモに参加したのに、就職後は一転してモーレツ社員となり、反体制から体制側に手のひらを返した人が多い。定年後に『これでよかったのだろうか』と、自分への不満や怒りがわいている人がそのような問題を起こしているのでしょう。団塊世代でも出世や成功をしたり、自分の人生に満足している方たちは、そんなことはしません」(香山さん)

 

これが「団塊害」の正体だ。特に被害が頻出しているのが、定年後の団塊世代が集う図書館。職員に女性が多いことも要因になり、問題になっているという。ほかにもマンションの理事会、ボランティア団体、NPOでも……。「団塊害」を引き起こす症例は大きく3つに分類される。これら『3大団塊 類型』の特徴と対策をみていこう。

 

●かまって団塊くん

【特徴】集会などで議題と関係のないことを話して周りを困らせたり、人の気を引くために苦情ばかり言ったりと、その場を乱す発言・行動をとる。

【対策】「無視や否定をするとしつこさを増します。『なるほど!ではその話は次に考えましょう』など、いったんは尊重する。1度は耳を傾けたという姿勢を示しましょう」

 

●激情団塊くん

【特徴】部下に対するように他人に指図する。怒号を飛ばす。被害妄想が強く、女性を軽んじる。

【対策】「相手の怒りに対抗すると逆上します。相手を尊重する態度で『そう感じられたのですね』と引き取り、『以後気をつけます』。上級者は『どうすればよくなりますか?』と相手の知恵を借りましょう」

 

●セクハラ団塊くん

【特徴】女性に対するイメージが独善的。女性がセクハラ発言を喜ぶと思っている。中には性欲が思春期のままの単なるスケベジジイも。

【対策】「セクハラに相当する行為を適当にあしらうと増長します。まずは毅然と『不快に感じている』という明確な意思表示を。自分より若い女というだけで、大した意志を持っていないと思っている人もいます」

 

家族が「団塊害」の場合は「ジャズ喫茶やゴルフの練習場など同世代が集う場所に解き放ち、同年代の仲間を作ってもらって精神的安定をはかることが有効」と香山先生。

 

ただし、団塊男性すべてが団塊害ではないことに、くれぐれも注意されたし!