酉年の2017年、「トリといえば“鶏刺し”!」と県民そろって日常的に“トリLOVE”なのが、鹿児島県。「鶏の生食ちょっと心配!?」というおせっかいな他県の声には「だいじょっ、かごんまは鶏の生食に当たらんから」と一蹴(笑)。鶏刺しは鮮度が命だから朝じめが基本。新鮮な地鶏が手に入りやすい鹿児島では昔から鶏刺しが家庭の食卓に上るのは当たり前、スーパーなどで普通に売られている。
皮つきのまま表面をあぶり、そぎ切りにして食す鶏刺し。脂肪分の少ないさっぱりとした味わいのささ身、ジューシーなうま味と歯ごたえのよさが魅力のむね肉、コクのある濃厚な味わいのハツやレバーまで、味わいさまざま。生ならではの独特な歯ごたえと、とろっとまろやかな甘口醤油が引き出す地鶏のうま味を堪能すれば「わっぜ!うまかっ!!」と叫びたくなるおいしさなのだ。
県の指宿地方は細工物の木材、つげの産地として知られ、「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国の娘の手に渡ろ」と江戸時代からうたわれ、全国にその名を売った。また、この地方では女児が生まれるとつげの木を植える習慣があったと言われ、整髪料のない時代から一生ものの嫁入り道具としても、薩摩つげ櫛は持参されていた。最近は時代に合わせ、つげブラシが主流に。女性ならではの一生もののアイテムとして、ぜひ手に入れたい〜!
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