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坂上忍(50)が「着物眠っていませんか?」と尋ねるCMでおなじみの「スピード買取.jp」に注目が集まっている。スタートした2012年時点での売上総額は4億円だったが、昨年は75億円にまで急成長。そして今期は90億円を予定しているという。5年で20倍の伸びを見せるこのサービス。運営する株式会社「BuySell Technologies」代表取締役CEOの畑野幸治氏(34)はこう語る。

 

「もともと日本の家に眠っている着物は40兆円とも言われていました。今でも埋蔵在庫が22兆円といわれていますが、つい5年ほど前まではネットで検索しても買取をしてくれるところがありませんでした。でも調べてみると中古着物には高い需要があることがわかり、僕らが市場を開拓しようと考えました」

 

自宅で不要になったまま眠っている着物や切手などを出張買取してくれるこのサービス。ネットで申し込むと、最短30分で自宅に査定員が到着。その場で現金買取、利用料はいっさいかからないというものだ。そんなスピードとお手軽さが人気の理由だが、当初は“若き企業が新規参入してくる”ことに対して業界から懸念の声もあがっていたという。

 

だが、他が行っていなかったWEB広告での集客や、独自の販路を拡大するなどして急成長を遂げていった同社。女性の利用が大多数を占めるため、サポート体制も万全だ。いわゆる”押し買い”などの不正取引を防止すべく、査定内容に関しては二重三重のチェック体制を取っているという。

 

「まず電話の時点で、お客様に取り扱い商品の紹介をさせていただきます。そこで合意が得られて初めて査定員がお客様のご自宅へ伺うのですが、訪問時にも査定の前に商談内容に間違いがないか書面でご確認いただくことにしています。査定後も通常であれば査定員がその場で買取をするのですが、弊社ではリユースマネジメント部という査定員を監督する部署があり、そこが査定内容をもとにお客様へご連絡して『査定員の対応に不正がないか』『査定内容にご満足いただけているか』などを確認しています」

 

これにより、客が査定員へ直接言いにくい意見を言えるように。さらに買取後も査定評価のフィードバックをもらえるようにしているという。当然気になるのは「いったいどんなものが高く売れるのか」ということだが……。

 

「着物は季節によって買取需要が変動するものの、状態のいいものは季節を問わず高く売れる傾向にありますね。人間国宝の作家が作った着物であれば300万円になった実績があります。あるお客様の場合、総額で800万円なんてこともありました」

 

買取事業に参入して今年で5年目、今や着物買取の分野でシェアトップクラスになった同社。今後はインバウンド向け展開なども含め、さらに新たなマーケットを開拓していきたいと意気込む畑野氏。同社の急成長に今後も注目だ。