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もしかして、定期預金を放置していませんか? 超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。

 

「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」

 

そう力説するのは、『図解でわかる! 投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。

 

「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」

 

そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。

 

必ず払うべきものを、あえて一括払いにすることで、得するケースがある。

 

「代表的なケースは、自営業者などが加入している、国民年金の前納でしょう。1年分・19万3,730円を口座振替で一括払いするだけで、つど払いにするよりも4,150円も安くなります。これが3人家族なら、合計58万1,190円を一括払いすることで、1万2,450円の割引効果があります」(柏木さん・以下同)

 

さらに、2年分、口座振替で一括払いすることも可能で、その場合、37万8,320円(3人家族なら113万4,960円)を一括払いすることで、1万5,640円(同4万6,920円)も支払額が安くなる。

 

同様に、支払わなければならないのがNHKの受信料。

 

「地上契約では、年間の総支払額が1万5,720円のところ、一括前払い(口座振替・クレジットカード払い)では1万3,990円となり、1,730円もお得です。衛星契約では、年間2万7,360円の受信料が、一括払い(口座振替)だと2万4,770円と、2,590円分の割引となります」

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