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「よく電子マネーは現金と比べて支払うときの痛みがないから節約には不向きという声を聞きます。それはちょっと違います。今回紹介する現金を自分でチャージする先払い式の電子マネーはチャージするときに痛みを伴うし、入れただけしか使えないから無駄遣い制限もかかる。使ってみると、これほど節約に向いたシステムはないと思います」

 

こう話すのは、日本初の電子マネー「Edy」(楽天Edyの前身)がサービスを開始した’01年から、電子マネーを利用している家事アドバイザーの矢野きくのさん。今回は、そんな矢野さんに電子マネーを上手に活用する究極の節約術を指南してもらった。

 

「電子マネーを使った節約は、使用額を自分で設定し守ることで家計をスモール化できる点が大きなメリット」(矢野さん・以下同)

 

電子マネーを買い物に使ったことがない現金主義の人に話を聞くと「なんとなく怖い」「どこが得かわからない」といった理由が返ってくることが多い。なかでもいちばん抵抗があるのは「先払い」ということではないだろうか。じつはこの「先払い」こそ、節約につながる鍵なのだ。

 

「まずお財布から現金は1,000円札2枚だけ残して、小銭、クレジットカード類はタンスにしまう。ふだんの買い物に使うのは1枚の電子カードだけにします。ほら、なんとお財布が薄く軽くなったこと」

 

そしてひと月の食料品と日用雑貨の総額の約7割(6万円の家庭なら、月に3回、1万5,000円)を電子マネーにチャージすることにする。

 

「曜日ではなく、5日、15日、25日と日付でチャージを管理することがうまく節約する秘訣。10日間を電子マネーにチャージした1万5,000円だけでやりくりすることから始めてください」

 

単純計算だと、月6万円を4万5,000円でやりくりするのだから、最初は大変かもしれない。ただ電子マネーで支払うと、レシートにそのときの残高が記入される。

 

「それを見て、あと5日もあるのに5,000円しかないとか、すぐわかるので、それが無駄遣い防止につながるんです」

 

そしてもし途中で、電子マネーを使い切ってしまったら、あとは予備費として財布にいれておいた2,000円でなんとかやりくりして切り抜ける。

 

「このスタイルが身に付けば、10日間に3,000円以上は家計をダウンサイズできる。月に直せば1万円以上も貯金ができる計算。電子マネーに先払いして支出に制限をかけ、計画的に買い物せざるをえなくすることが電子マネー節約術の基本なんです」