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「ロト7では過去2回、同じ売り場から同時に2口の1等が出たことがある。いずれも周辺の証言などから、同じ人が当てたと報じられています。今回も1等2口19億4,000万円余りを、1人が独占した可能性が極めて高いですね」

 

そう語るのは『ロトナンバーズ「超」的中法』(主婦の友社)の石川修編集長。第265回ロト7(5月18日抽せん)で、1等9億7,327万3,800円が2口出た。その2口いずれもが楽天銀行のインターネット購入。総額19億4,000万円余りを1人が当てたとなると、宝くじ史上最高額だ。

 

ロト7は、01~37までの数字のうち出目数の7つを当てる宝くじ。その回に1等が出ないと賞金は持ち越され(キャリーオーバー)、最高10億円まで1等賞金が上がる仕組みだ。第265回はキャリーオーバーを含め、2口当せんで1口9億7,000万円余りになった。

 

さっそく当せんくじが出た楽天銀行に聞いてみた。

 

「今回、当せん額が高額なため、2口が同一人物かも含め、当せん者の情報はすべて非公開にしています」(楽天銀行広報IRチーム)

 

これをうけて石川さんは、こう話す。

 

「当せん者の個人情報非公開は当然ですが、仮に2口が別々の当せんなら、それは隠す必要はないので『2名当たりました』と公開するはず。それを伏せる楽天銀行の対応からみても、1人が19億円余りを当てたのは間違いないでしょう」

 

そこでさらに楽天銀行に食い下がると「特定の個人につながらない情報なら」ということで、データをメディアに初公開してくれた。今年になって楽天銀行からロト7、ロト6、ミニロトを合わせて19口の1等が出ている(5月30日現在)。その19口の買い方の傾向と購入者の割合を表したデータだ。

 

そこから浮かび上がる1等当せん者の素顔を前出・石川さんに分析してもらった。

 

【1】数字を自分で選ぶ

 

ロト7には、通常、自分で7つの数字を選ぶ方法と、機械が自動的に選ぶクイックピック(以下・QP)の2通りがある。

 

「楽天銀行のネット購入サイトには、自分で好きな数字を任意に選んで、ほかの数字は機械任せという買い方もあるのですが、これも含め75%の当せん者が自分で選んでいる。出目数字には確率論では説明できない偏りが存在することは確か。出目の傾向を把握して購入することが大当たりにつながるということを、75%という数字が如実に証明していると思います」

 

楽天銀行によると「当せん者の中には自分で先に2口選び、あとはQP1口と、1回の購入で買い分けしているケースもある」とか。

 

【2】毎回購入し、数字は変える

 

楽天銀行のデータでは、当せん者全員が継続買い(前の回もロトを購入)していた。このうち、同じ数字を続けて買っていた人は40%、前回と違う数字を買って当てた人が60%という結果だ。

 

「よく継続は力といいますが、思いつきで今回だけ買ってみようという人には、なかなか大当たりはこないということですね。しかも前回とは数字を変えている人が6割。同じ数字に執着するより、出目数字を予想して、毎回、出やすい数字を狙っている証しでしょう」

 

【3】金額は1,000円以上購入する

 

なんとデータでは、そのとき900円未満の購入で1等を当てた人は誰もいない。4割が1,000円前後。残る6割はそれ以上購入している。

 

「たった1口(ロト7は300円)買っても当たるとよく言いますが、やはり1回3口以上は購入しないと大当たりは難しいということですね」

 

【4】抽せん日に購入する

 

これも顕著なデータ。1等当せん者の半分以上が抽せん日に購入しているのだ。

 

「抽せん当日に買うのはキャリーオーバー額などを勘案して、何口買うか熟慮のうえ、購入していることがうかがえます。またキャリーオーバーが多いときは、最終日に追加で勝負する人も多い。その追加買いの中から大当たりが出ている可能性も大きいですね」

 

【5】すべてのロトをまんべんなく購入する

 

「1等当せん者の7割弱が同じ週にほかのロトも購入しています。つまり全方位で当てにいっている結果としての1等と言えますね」

 

これにならえば、19億円ゲットも夢でないかも!?

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