1月31日、リクルートキャリアが今春就職予定978人に聞いた就活調査が明らかになった。就職先を決める決め手(複数回答)の1位は「自らの成長が期待できる」が47.1%、2位が「福利厚生や手当が充実している」37.8%、3位が「希望する地域で働ける」37.0%だった。
来春就職予定の就活生に向けた企業説明会が3月から解禁される。本格的な就活期を前に、就活費用を気にする学生は多い。昨夏、マイナビによる大学4年生&大学院2年生(当時)2,114人調査によれば、2019年春卒業予定の学生の平均就活費用は4カ月間で10万6千647円。前年比5%の上昇だった。交通費・宿泊費やスーツ・靴代が大半を占める。もっとも就活費用が高かったのは3月で平均4万5,919円だった。
「初期投資として親も気合を入れて必要以上に買い込んでしまうことも。就活生も、自分がまったく興味のない企業でも『なにかやらなくちゃ!』という気合だけで友人に誘われて行ってしまうとか……。これから数カ月続く活動期間を考えれば、交通費と労力の無駄遣いは避けた方が無難。気持ちはわかりますが、焦りは禁物です」(就職情報サイト関係者)
バイト中の就活生にとって「辞める」選択肢はできる限り取らない方が良いという。
「バイトを休む就活生は多いと思いますが、金銭的なゆとりがないと心にもゆとりが生まれないもの。“就活生の選ぶバイト”の第1位は飲食店なんです。これは土日に集中してシフトが入れられるため。現在の“働き方改革”のご時世、基本的に土日に面接をおこなう企業を積極的に選ぶ必要もないと思いますし……」(前出・就職情報サイト関係者)
就活費を浮かすため、最近はリクルートスーツを“無料”で利用する学生も。都内にあるシーマインド社が昨秋から始めたもの。就職活動の準備期間中にスーツをレンタルし、就活が終わるまで借り続けられるそう。費用は企業からの協賛金などを充てているという。
「昨年末、朝の情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ)で紹介された、この“リクルートスーツ無料レンタル”が、特にひとり暮らし中の就活生の間でSNSを中心に話題になっています」(就活生のひとり)
「平成最後の就活」はどんな変化を見せるのだろうか。