《桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち。全ては国民感情次第ということなのでしょう。でも大手メディアからも沢山招待されて皆さん楽しんできたんですよ。今わかったことではない。総数や予算は今後検討課題になるでしょう》
国際政治学者の三浦瑠麗氏(39)がそんなツイートをしたのは、11月14日の午後0時35分のこと。
13日に発表された内閣総理大臣主催「桜を見る会」の中止。三浦氏によると、会が中止になったのは、「なぜあいつが呼ばれた」という国民感情が原因なのだという。いま、この国際政治学者の分析に異を唱える声が相次いでいる。
《政治家、特に安倍さんが選挙活動の一環として我々の税金遣っている事が問題になっている。 国民感情なんて情緒的な表現は的外れ》
《法令遵守と公金の使途適正を求める議論を、個人の嫉妬心の問題だとすり替える言い方に見えます》
「桜を見る会」は“各界で功績や功労のあった方々を、各省庁からの意見を踏まえて、内閣官房と内閣府で最終的に取りまとめて招待する”ことになっている。だが実際は安倍晋三首相(65)をはじめとした与党議員たちが、多数の後援会関係者を招いて私物化していたことが明らかになった。
三浦氏に言わせると、本来の趣旨に反した招待客の人選や“私物化”に異議を唱えることも“感情”ということなのか。さらにこんな批判も。
《問題は総数や予算ではなく公職選挙法違反や公金横領です》
安倍首相が会の前日に都内のホテルで後援会関係者850人と「前夜祭」を行っていた問題では、当日の会費が5,000円だったのに対して実際にかかった金額は1人あたり1万円以上だったとの疑惑も持たれている。
仮にその差額を税金や安倍首相のポケットマネーで補填していた場合、公職選挙法に抵触する可能性がある。こういった問題に触れず、中止の理由を「国民感情への配慮」で済ましてしまう三浦氏の意見に多くの人が疑念を持っているのだ。ちなみに、三浦氏も「桜を見る会」の参加者だ。
《総理主催の桜を見る会にて。新宿御苑の八重咲きの桜はまだまだ綺麗でした。》
今年の4月に三浦氏は、こんなコメントとともに桜の前で娘と映る写真をツイートしている。だがそのツイートを紹介しながら、こんなコメントをする人も。
《“一般人がお呼ばれしている私たちに嫉妬している”とおっしゃりたい訳ですね? なぜ矮小化するのかと思ったらご招待受けてたんじゃないですか》
安倍政権の有識者会議の一員を務めるなど、国際政治学者としての“功績や功労”をお持ちの三浦氏。だが、その意見に賛同する人は少なかったようだ。