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1月16日の「初感染者」発表から、100日が経った新型コロナウイルスとの闘い。はたして、指揮官を務める安倍晋三首相の判断は適切だったのか? 安倍首相の「コロナ対策」を識者が斬るーー。

 

【一斉休校】見えた生活感覚の欠如

 

2月27日、安倍首相は突如として、全国の小中高校などを翌週の3月2日から一斉休校するように要請した。教育現場や保護者は寝耳に水だった。

 

「2人の子どもを持つ働く女性」である、タレント・エッセイストの小島慶子さんはこう憤る。

 

「教育や保育の専門家に聞けば『学童保育や保育園の預かりをどうするのか?』という問題には気づくことができたはずなんです。後手に回ったのは、安倍首相には生活感覚がなく、『子どもが学校に行っているあいだに働いている母親の事情』などに、思い至らなかったんでしょう」

 

さらに、医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんはこう指摘する。

 

「検査データが少ないために、比較対象がありません。休校に効果があったのかどうかを検証することができない。だから、いつ学校を再開するのかも、曖昧な基準になっているのだと思います」

 

実際、休校こそ一斉に行われたものの、再開の判断は各自治体によってバラバラだ。

 

コロナとの闘いが始まって100日。識者の評価は辛辣だが、闘いの終わりはまだまだ見えていない。これからの100日も厳しく見守ろう。

 

「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載

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