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新型コロナウィルス対策で自粛解除に向けた独自の基準「大阪モデル」を定めるなど、数々の陣頭指揮で注目されている大阪府の吉村洋文知事(44)。各メディアによると、5月12日の会見で医療従事者にエールを送るため、1人あたり10万円から20万円のクオカードを5月中に支給すると発表。この特例ともいえる対応に注目が集まっている。

 

なお財源は、4月27日に創設された「新型コロナウイルス助け合い基金」から拠出される。最前線で感染者の治療などにあたる医療従事者や職員を支援するために設けられた基金だ。13日現在で、17億円を超える寄附が寄せられている。クオカード支給には、約6,000人を対象に約9億円が拠出されるという。

 

クオカードにした理由は、「現金よりも迅速に処理できる」というスピード重視。さらに、感謝を伝えるメッセージカードを送付できるメリットもあるという。文案は吉村知事によるものであり、直筆メッセージが添えられるという。吉村知事は同日、《文案も自分で考え直筆メッセージ作ります。特筆すべきはこれが税金ではなく、寄付を頂いた皆様の気持ちの所と思ってます》とTwitterで思いを明かした。

 

基金創設から約2週間という迅速さ、そしてメッセージを送付するという吉村知事に称賛の声が集まっている。

 

《スピーディーな事務作業が可能となり、更にメッセージカードの同封とは素晴らしいアイデア それにしても、本当に次から次へと手を打つ知事の姿に感服です》

 

《なるほど! そうゆう理由でQUOカード!! スピード&メッセージのWメリットですね。ホンマ素晴らしいとしか 良いご報告、ありがとうございます!》

 

《税金じゃなくて寄付。吉村知事の采配に賛同した者のお金です。貰う方じゃなくて寄付する人の気持ちの先にお配りいただけるのは、本当に嬉しいです》

 

他にも吉村知事は休業や自粛解除後に備えて、施設や店舗などの利用先で感染者が出た場合にメールで通知する「大阪コロナ追跡システム」も発表。任意の利用となり、プライバシーを守るためQRコードを活用するという。

 

新型コロナウィルス感染者が多い9都道府県を対象に行われた日経新聞の世論調査では、「最も評価する知事」のトップとなった吉村知事。府民のために知恵を絞る知事に、エールが寄せられている。

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