発展途上国の感染症対策に取り組んできたグローバルファンドの國井修医師によると、「ウイルスは15日に一度は変異するともいわれている」とのこと。それだけ変異を繰り返せば、さらに強毒化したウイルスが出てくる可能性も否定はできないだろう。
また北里大学北里生命科学研究所の中山哲夫特任教授は、次のように指摘する。
「当初は高温多湿な季節になれば、自然と収束するのではといわれていました。しかし結果的に今回の新型コロナウイルスはたちが悪く、しぶといイメージです。実際、イランでは第2波のほうが感染状況もひどくなっているといいます。
ウイルスはすみやすい環境を求めて、変化していきます。新型コロナウイルスも、当初の形から変異しているようです。これからどう変異していくかは、わかりません。ただ間違いなく、“人に感染しやすくなっている”とはいえると思います」
強毒化だけでなく、感染しやすくもなっていく新型コロナウイルス。そのため、さらなる死者数の増加が懸念されている。
「感染者が減少している国もあるいっぽうで、南米やアフリカを中心に感染者や死亡者が急増している国も多いです。また、世界では毎日10万人以上の新たな感染者が報告されています。
もちろん各国が何らかの移動制限をしているものの、人の流れを完全に止めることはできません。日本にウイルスが入ってくる可能性はどこにでもあり、そこからクラスター化することもありえるのです」(國井医師)
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