「新宿区の見舞金制度がニュースで報じられたことで、8月からすぐに見舞金をもらえると早合点した人たちが病院に押しかけたようです。数も1組や2組じゃないですから、病院にとっても心底、迷惑な話。検査の件だけでなく、他の地域の病院では考えられないことが業務以外で多発しているんです。
場所柄、夜の街の患者さんが多いのですが、ほとんどが軽症者なので経過観察の状態でも元気。外出禁止と言っているにも関わらず脱走して勝手にコンビニに行ったりしている患者もいるといいます。陽性者が出歩いているわけですから、これは大問題です。他にも看護師をお手伝いさんのように買い出しに行かせたりするし、看護師にナンパする人もいると聞いています」
東京女子医大といえば、東京都からの要請を受けてコロナ専用病棟を設置。懸命に治療にあたるも、今夏のボーナスが支給されないことが報じられるなど、コロナ禍に翻弄される状況が続いている(7月下旬に病院が撤回し、1ヶ月支給されることが決定)。身を削りながら日夜治療にあたるスタッフたちにも限界が近づいているようだ。
「新型コロナ患者は、病室に1人が原則のため、経営的に見ても病室の稼働率が悪くて収益も大きく下がってしまいます。無症状でも陽性者は陽性者。スタッフへの感染リスクも相当ある中で、医療従事者が業務以外の買い物に行かされたり、脱走しようとする人に目を光らせなければいけない状況は本末転倒なんです」(前出・東京女子医大関係者)
もちろん、こうした問題行動を取る“夜の街”関係者はほんの一部。あるホストクラブの関係者はこう憤る。
「警察や東京都の職員が目を光らせているので、細心の注意をはらいながら営業しているホストクラブやキャバクラがほとんど。一部の身勝手な行動で、また“夜の街”全体の評判を下げられてしまうのは本当に許せません」