飯野教授は「ここが運命の分かれ目だ」と指摘する。
「“50%致死率が上がること”と“50%感染率が上がること”を比較した場合、後者のほうが圧倒的に死亡者は増えるといわれています。変異種の感染率が1.7倍ということは、それだけ深刻な事態なのです。
それらを未然に防ぐには、自粛の程度と期間について考えなければなりません。簡単な話で、接触を50%削減するより、75%削減したほうが短期間で減少効果も得られるということです。
日本国内での変異種はまだ少ないですからね。今のうちにしっかりと抑え込めれば、1カ月でゼロにできる可能性もあります。しかし一度広がってしまったら、もう後戻りできません。
現時点で、どれだけ厳格に受け止められるか。それが、カギになってくるのです」
「女性自身」2021年2月2日号 掲載
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