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総務省の幹部たちが受けていた、放送関連会社「東北新社」に勤める菅義偉首相(72)の長男らよる“接待問題”。

 

2月3日に「文春オンライン」が報じて以降も内閣広報官の山田真貴子氏(60)ら5名が1人あたり7万円以上の接待を受けていたなど、内情が明るみに。加藤勝信官房長官(65)によると、和牛ステーキや海鮮料理などが提供されていたという。

 

各紙によると、国家公務員倫理規程違反の疑いがある会食に参加した人数は13名。計39回に及んだという。総務省は2月24日、接待を受けた幹部ら11名を懲戒などに処分することを決定した。

 

課長級職員の黒田武一郎事務次官(61)については、厳重注意にとどまった。同日の会見で「深くお詫びする」と陳謝した武田良太総務相(52)も、自らの大臣給与を3カ月分自主返納することになった。

 

ところが、今回の不祥事で唯一処分を免れたのは山田氏だ。彼女が菅首相の長男らと会食したのは、総務審議官だった19年11月。山田氏は菅内閣の発足に伴い、昨年9月に首相会見を仕切る内閣広報官に就任。だが現在はすでに総務省を離れており、内閣広報官は“特別職”の国家公務員にあたるため処分対象にならないというのだ。

 

そんななか、山田氏の“ある発言”が物議を醸している。

 

各メディアによると、一般社団法人「超教育協会」が配信した動画内で、山田氏は「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と発言。さらに、「飲み会も断らない。断る人は二度と誘われません。幸運に出合う機会も減っていきます」と説いていたという(現在、動画は削除)。またこの動画配信は、昨年6月のもの。つまり、山田氏が総務審議官だった時の発言となる。

 

当の山田氏は責任を取るため、月額10分の6にあたる給与を自主返納すると報じられている。しかし事実上、“お咎めなし”とした政府の大甘な処遇に厳しい声が上がっている。

 

《山田氏が引き続き広報官の職にとどまると。どういうこと? 自主返納で、正式な処分すらないの?》
《山田真貴子さんが給与を自主返納? まったく理解できません。公務員なんだから、きちんとした法的処分が下されなければなりませんよ。それで逃げられるとでもお思いなら、国民舐めんな、と申し上げます》
《今は総務省に所属していなくても、所属していた時代の話なのに処分しないのは理解できない》

 

山田氏は25日に国会で経緯を説明するというが、一体どのように釈明するのだろうか。

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