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昨年、東京・渋谷区でマスク無着用の「クラスターデモ」を実施したとして批判が殺到した国民主権党。デモを率いるのは、昨年の東京都知事選に続き今年3月に実施された千葉県知事選挙にも立候補した党首・平塚正幸氏(39)だ。

 

だが現在も「クラスターデモ」は継続されており、直近では9月18日から23日まで「オータムツアー2021」として実施。23日に群馬県・高崎駅前で行われたデモで95回目を迎えたという。

 

SNS上では「STOP!PCR」や「ワクチン拒否」「マスクを外そう」と書かれた看板や幟を掲げ、平塚氏が広場で和太鼓を演奏する姿などが拡散されている。いっぽうで、《駅周辺には近づかないようにしないと》や《高崎の皆さん、全力で逃げて!》など警戒する声が上がっている。

 

■「皆様に代わって我々が交渉します」

 

「クラスターデモ」を中心に活動していることで知られる国民主権党だが、「ノーマスクコールセンター」なるものを開設しているのだ。公式サイトでは子供を育てる親世代に向けて、次のように呼びかけている。

 

《皆様に代わって、皆様のお子様から、そして学校の生徒全体がマスクの着用をしないよう我々が交渉します。マスクの危険性を認識している我々が、学校側にマスクの危険性を訴え、学校が児童生徒にマスクの着用しないよう指導させることを目指し、交渉します》

 

ただ7月27日時点で《ご依頼件数が多いため、一時依頼の受付を中止いたします》と受付停止中のようだが、全国からおよそ170件もの交渉依頼が届いているのだ。同党は依頼者から指定された教育機関に、架電している模様だ。

 

公開されている依頼内容を見てみると、子供の健康被害やマスク着用の同調圧力を訴える声が寄せられている。

 

《子供達が登校から下校まで1日マスクをさせられています。体育の時も苦しい時は外していいと言われているだけで本人次第の状態です。先生から外しましょうと声がけをお願いしたいです。特に暑い日は帰宅後の子供が頭痛を訴えることがあります。マスクをしないと危ないと言う圧力を子供達に押し付けずにマスクの自由化を求めます》

 

《子供たちが登下校中もみんな顔を赤くしながらずっとマスクをしています。マスクをしていることで子供の身体にどんな健康被害があるのか、もっと知ってもらいたいです。宜しくお願い致します》

 

今年2月に大阪府高槻市で、マスクを着けて体育の授業を受けていた小学5年の男児が持久走の後に死亡したことも記憶に新しい。市の教育委員会は死亡とマスクとの因果関係は判断できなかったというが、大きく問題視された。文部科学省の公式サイトによれば、「学校ではマスクの着用は必要ですか」の問いに対して9月10日付でこう回答している。

 

《学校教育活動においては、児童生徒等及び教職員は、身体的距離が十分とれない時はマスクを着用すべきと考えられます。ただし、気候の状況等により、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合は、マスクを外すこととしています。また、体育の授業におけるマスクの着用は必要ありません。特に呼気が激しくなる運動を行う際はマスクを外してください。一方で、用具の準備や片付けなど運動を行っていない際は、感染症対策として可能な限りマスクを着用してください。気温・湿度などが高くない日に、呼気が激しくならない軽度な運動を行う際、マスク着用を希望する場合は、マスクの着用を否定するものではありませんが、その場合であっても、自身の体調の変化に注意し、暑さや息苦しさを感じた時などは、人との距離を十分に確保して、マスクを外して休憩してください》

 

“子供のマスク問題”に一石を投じようとする国民主権党。親世代に寄り添うことで支持者は増えるだろうか。

出典元:

WEB女性自身

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