■メディア各社の記者に「目立ち方」相談
そんな小泉氏が藁にもすがる思いで声をかけているのが、かつての番記者たちなのだという。
「メディア各社の番記者や知己の記者に、『どうやったら目立てるのか』『何をやったらきじになるの』と電話をかけて聞いて回ってるそうです。実は、環境相だったころから、そうした電話が多かったと聞いています。
政治家が親しい記者に何かアドバイスを求めることはありますが、小泉氏の場合はあちこちに、かつ頻繁に尋ねるそうですから、かなりめずらしいケースだと思います。
小泉氏が環境相を務めていたとき、テレビ局の記者に『なんとか取り上げてほしい』とお願いするんですが、地上波の番組で取り上げるほどのバリューがなくて、なんとかBSの番組にねじ込んだ……という話も何度か聞きました。
一番現場の記者が困ったのは、小泉氏が各社の政治部長や論説委員、編集委員に直接『取り上げてくれ』と売り込むんです。上司から記事にしてやれよと言われたら、現場も断れませんし、たまったもんじゃありませんよ」(全国紙政治部記者)
環境相時代の“ポエム”発言をはじめ、数々の的外れな発言で批判を集めがちだった小泉氏だが、最近の活動と言えばーー。
「神奈川県連会長に手を挙げたほか、地元・横須賀にいる時間が増えています。地元中学校での給食普及など、選挙区内の地域に根差したことに取り組んでいます。
進次郎さんは、小泉純一郎元総理の強固な地盤も引き継いでいるし、地元での“どぶ板”なんてやらなくたって当選できた。小泉家は4代続く議員一家。ほとんど選挙区に入らずトップ当選を続けてきましたからね。地元での時間が増えることは、政治家としての原点を見つめるにはいいことなんじゃないでしょうか」(神奈川県連関係者)
地に足をつけた小泉氏が再び“次の総理候補”に期待されるようになれるのか、正念場が続く。