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「市民の皆様にも大変ご心配をおかけしておりますことを、心からおわび申し上げます」

 

こう謝罪したのは、尼崎市の稲村和美市長(49)。6月23日、同市は全市民の住民基本台帳などのデータが入ったUSBメモリを紛失したと明らかにしたのだ。

 

「今月21日、新型コロナの給付金支給業務を委託されていた会社の従業員がデータ移管作業の際に、必要なデータをUSBメモリに保存。そして、許可なく鞄に入れて同市の市政情報センターから大阪府にあるコールセンターへと持ち出しました。作業が終わった後、従業員はデータを削除しないままUSBメモリを鞄に入れて飲食店へ。泥酔した結果、路上で寝てしまい、気付いた時には鞄を紛失していたといいます」(全国紙記者)

 

尼崎市は23日に会見を開いたが、そこでも不手際が。職員が「USBには英数字13桁のパスワードを設定している。解読するのは難しいのかなと考えている」とパスワードの構成と桁数を発表してしまったのだ。

 

あまりにお粗末な対応の連続に、ネットでは《尼崎の一件、清々しい程に悪手しか打ってなくて草 情報化社会と言われて久しいのにこの体たらく。これが先進国の姿か…?》《尼崎のやつ経緯見てると、なんかしらの社会実験か実証実験じゃないの?と思えてくるんだけどこれマジのやつなんだよな…?》と呆れ声が上がっている。

 

そんななか、ネットではさらなる問題を危惧する声が――。それは、電話で信頼させてから詐欺行為を働くといった特殊詐欺への懸念だ。

 

「現在、自治体の職員などを装い、個人情報や現金をだまし取る特殊詐欺が後を絶ちません。対策が強化されてきたとはいえ’21年、特殊詐欺は認知されているだけでも1万4498件。そして被害総額は282億円と警察庁が発表しています。また、被害者の約8割は65歳以上の高齢者だそうです。

 

尼崎市は会見で、USBは紛失したものの、英数字13桁のパスワードを設定していることから解読は難しいとしています。紛失したUSBから詐欺が起きる可能性は低いかもしれませんが、紛失を逆手にとって高齢者などを狙って『個人情報が流出していますよ』という口実で特殊詐欺を起こす者がいるのではと危惧されています」(前出・全国紙記者)

 

そのため、Twitterでは「詐欺に注意!」といった声がこう上がっている。

 

《尼崎市民がここから気を付けないといけないのは、「先日のUSB紛失により貴方の個人情報が流出していて、それによって口座が悪用されています!」みたいな話から始まる特殊詐欺。特定の世帯じゃなくて尼崎市民まるごといけるから、ここから手当り次第やってくる詐欺グループもいると思うよ》
《尼崎の流出やけど、今後『あなたの個人情報が流出してます』みたいな新しい詐欺がいっぱい出てきそう》
《個人情報が流出して悪用されようとしています。今なら削除手続きを行いますので、手数料をどこそこの口座へ振り込んで下さい的な何かとか》
《不安を憶えている人に対しては詐欺グループがあの手この手で狙いに行くよね.尼崎市は詐欺警戒を周知しないと》

出典元:

WEB女性自身

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