そのほかにもレトルトのお粥、卵豆腐など、手軽でのどごしのよい食品が好評だ。
また、のどの痛みや咳、鼻水にも備えたい。
「のどが痛くて、のど飴はずっと枕元に。水溶性アズレンが配合されたのどスプレーも2日間は手放せませんでした」(Bさん)
Bさんはのど飴一袋をすぐに食べきってしまったとも語っている。少し多めに用意しておいたほうがよさそうだ。
ツイッター(@Hosi0w0)で自宅療養時に「ありがたかったモノ」をまとめている看護師のほし@LOLさんは、鼻水がひどく、高保湿ティッシュやワセリンなど鼻の粘膜を保護するものがあると便利だったという。さらに、闘病時を振り返りこう語る。
「硬い枕だと頭痛がひどくなるので、固まらないタイプの保冷枕があればよかったです。汗をかくので汗拭きシートも欲しかった」
■療養中のネットスーパー・通信販売は便利な一方で大変さも……
準備したのに、あまり使わなかったアイテムも少なくない。
「家族全員が感染すると除菌グッズは不要になりました」(Aさん)
さらに、自宅療養中にはこんな悩みも。
「回復してくると、自治体から届く食料品や備蓄品には飽きてきます。とにかく新鮮な野菜や肉が食べたくなり、ネットスーパーで買い物をしました」(Bさん)
出歩けない中、必要なものを調達するために通販やデリバリーサービスなどのアカウントは必須のようだ。ただ一方で、Bさんは「商品が届くたびに、ベッドから起き上がって、宅配便の対応をするのがとてもつらかった」とも語る。必要なものは、症状が出る前に備えておくほうがよさそうだ。
最後に、倉原先生が、自宅療養の際の注意点を語る。
「パルスオキシメーターで測る酸素飽和度が低下(90%以下)したり、咳の悪化、呼吸困難、胸痛や意識障害があればすぐに救急車を呼んでください」
体験者の声に耳を傾け、医療ひっ迫を乗り切ろう。