「自分はもう長くないから、家族と思い出を作っておきたい」と旅行を希望した保田正さん。写真左には娘の彩さん。2人のお孫さんも。右端は旅を支えたトラベルドクター伊藤さん 画像を見る

全身に転移した末期がんと心不全のため、余命わずかと主治医から告げられ、残された時間を娘家族と同居の家で過ごすために退院した保田正さん(75)。そんな保田さんの、人生最期の願いは、故郷の海を眺めること、そして家族と温泉を楽しむことだった。鼻には酸素チューブ、尿道にもチューブが入り、脚はひどくむくんで保田さんは立つことさえできない。けれど、「2泊3日の熱海に出発ですよ」と声...

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