ラップ極上!寝たきり解消! 祖母と孫、年の差51歳のラップユニット・赤ちゃん婆ちゃん
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■舞台に立ちラップしていると体の痛みが消えてる。骨を痛めてもコルセットしてステージに上がった

 

初ライブから1年後には、ファーストCD『異策〜傑作の自作〜』をリリース。デビュー曲となる『天国と地獄』には、関西ラップ界の大物も制作陣に名を連ね、話題を呼んだ。

 

〈♪68年 人生経験 御迎えまだまだ 全然けえへん……辛いとき悲しさわかる 今この歳でラップができる〉

 

この曲では、MV(ミュージックビデオ)も制作された。

 

「今は、自分で作ったMVをユーチューブなどに上げて、すぐに見てもらえるでしょう。すごい時代になったもんや。

 

デビューした当初は、やっぱり祖母と孫というんが珍しかったんやろうね。出演依頼や取材も押し寄せたんですわ」

 

順風満帆に見えた滑り出しだったが、意外な落とし穴が待っていた。玄武が語る。

 

「コロナです。初CDが’19年5月でしたから、半年ほどして、ようやく名前が浸透してきたと思ったら、年明けからコロナ禍に。

 

イベントやバトルの主催者の方も、でこ八は、間違いなく高齢者なので、出演依頼するのを躊躇しているのがわかりました」

 

しかし、コロナ禍の間も、でこ八はリリックを書き続け、玄武はソロとしての活動もスタートするなど、「できることを続けた」2人だった。そして今年の年明けあたりから、また出演依頼が来るようになったという。

 

冒頭の梅南座へのゲスト出演など、再び慌ただしい毎日を送るなかで、でこ八はあることに気づく。

 

「舞台に立ちラップをしてると、体の痛みが消えてる。ノリよく跳びはねる曲も多いし、リリックを頭に入れるのに必死で、痛がってるヒマもないのがホンネ(笑)。

 

こないだも、家で洗濯機を移動させていてポキッと背中の骨を痛めたけど、コルセットしてステージに上がりました。

 

主治医の先生も、『ストレス発散で症状が抑えられているのでしょうね』と驚いてはる」

 

あるバトルで、でこ八は、自分がラップを続ける真意を、こんな言葉で伝えた。

 

〈♪わたしが、なんで年寄りになって、こんなことしてるか知ってるか。(腰や肩をさすりながら)あっち痛い、こっち痛い、言うババアになりたなかったからや。ただそれだけや、負けへんぞ!〉

 

【後編】祖母と孫、年の差51歳の驚きのラップユニット・赤ちゃん婆ちゃん爆誕秘話へ続く

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