暑さが和らぎ、ようやく秋めいてきた11月下旬。全国の紅葉名所が活気づきはじめているが、とある寺院の“注意喚起”が注目を集めている。
《昨日の夜間拝観で破損した竹灯籠や手水舎水受け。他にもLEDライトや小型竹燈籠が持ち去られました》
11月26日、Xを通じてこう被害を訴えたのは奈良県明日香村にある“日本最初の厄除け霊場”の「岡寺」。およそ1300年前に創建され、紅葉の名所としても知られる古刹だ。
「岡寺では境内を囲むように木々が自生しており、シーズンになると三重宝塔の周辺や参道では“紅葉のトンネル”を楽しむことができます。明日香村では数少ない紅葉の名所であり、幻想的な景観に全国各地から観光客が訪れます。カラフルなビー玉が敷き詰められた『玉彩手水』も、SNS映えするとして人気を集めているようです」(旅行会社関係者)
そんな岡寺では11月23日~26日の間、17時~20時半まで「もみじ回廊 光の巡礼 紅葉ライトアップ」を実施。なお公式サイトでは注意事項として、《三脚類(一脚含む)の使用禁止》《照明・フラッシュなどを用いたモデル・ペットの撮影・撮影会の禁止》と明記されていた。
しかしマナーの悪い参拝者もいたといい、岡寺は冒頭のように投稿。添えられた写真には壊れた手水舎水受けだけでなく、竹灯籠に彫ってあった「岡寺」の文字が一部破損していることが確認できる。
岡寺は《何度注意しても迷惑行為をやめなかったり、他の参拝者に邪魔だ早く行け!などと暴言を放つ非常にマナーの悪いカメラを持った者が数名いました》とも明かしており、《お寺は貸スタジオではありません》と警告を促した。
続く投稿では、《小さなお子様を連れたご参拝の方も非常に多く、ふいに触って壊れてしまう事もありそれは仕方のない事ですが》と前置き。その上で《どう考えても大人の力でしか破損しないものがありました。また自らの写真欲から他者を顧みない迷惑行為などもっての外です。何卒マナーを守ってご参拝下さいますようお願い申し上げます》と、呼びかけている。
決められたルールを無視してまで撮影を行い、寺の備品を壊すといった一部参拝者の“悪マナー”。岡寺の呼びかけに、怒りの声や残念がる声が相次いでいる。
《これは酷い》
《いい大人が恥ずかしい》
《厄除けといえば岡寺。そんな岡寺でなんて罰当たりな…》
《これは重い罰が下るな……。神社やお寺はただの映え観光スポットでは無いですよ》